脱穀を終えました。 | 松岡隼人オフィシャルブログ「てらブロ」Powered by Ameba
 昨日、無事に脱穀を終えました。結果、籾で24袋と半分を収穫することが出来ました。何も持たないまま始めた素人の素人による農業もなんとか収穫までたどり着くことが出来ました。農業指導をしていただいた先輩方、農機具をお貸しいただいた農家の方、作業をお手伝いいただいた農家の方、そして、若手の3人衆等たくさんの方と共に成し遂げた自然栽培による稲作でした。本当にありがとうございました。

 今回の水稲栽培は、無農薬、無肥料で田んぼには何も持ち込まず何も持ち出さずというコンセプトの元、田んぼと向き合いました。はっきりいって草だらけで、相当体力を消耗しました。特に、先が見えていない私たちでしたのですることなすこと後手後手にまわり、早い段階で取り組んでいればもっと作業時間を減らせることが出来たことが何回もありました。3人衆には、本当に苦労させました。

 終始草との戦いであった今回の稲作ですが、気付きもたくさんありました。一番の気付きは、循環していることです。ホウネンエビ、オタマジャクシ、かえる、やご、とんぼ、くも、ヘビ等たくさんの生き物と植物がうまいこと共存共栄を図っていました。我々だけが、その環の中にしっかりはいりきれていませんでした。ここにうまく入りきることが、ポイントだと思いました。人間の視点から見ると収穫で一段落といった所ですが、もう、田んぼは次に向け回りはじめています。われわれも田んぼの循環に乗り遅れないように作業を進めて行く必要があります。

 さて、元来日本人はわれわれが行ったようなやり方で何千年も米を作ってきたと思います。自然に感謝し八百万の神たちに祈り、地域で和を持ってみんなで協力し合いながら生きてきました。今回、稲作をすることによって、そうしないと生きていけなかったということを実感しました。日本思想は、稲作の中にありということを頭では理解していましたが、体で感じることが出来ました。今回体感したことを、自分の中心に据え、地域が国が世界が豊かになるような政治を行っていきたいと思います。