車両の保存 | 鐵の道

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主に鉄道を絡めた写真を撮っては掲載しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9a745b58649e8465672858ac842c3cce3a7aacec

 

鉄道に興味がない方にとっては、どうでもいいはなしなので、さっさと解体してしまえ という結論に至ると思いますが、鉄道ファンはそうはいきません。

 

私もどうしても鉄道ファンよりの意見になりますね。

 

いくら歴史的価値があっても、無限に永遠に保存はできないので、どこかで線を引くしかないとは思います。

 

そもそも、この公園(北九州市、門司の和布刈公園)において、EF30+オハフ33は「保存」が目的ではなく、「公園の活性化のため」が本来主旨だったのだろうと思います。

 

なので、”活性化”として役目を終える、もしくは役立たずだった場合、どうなるのかと言えば解体撤去しかなく、このようなカタチで残ったのはマシなのではないかと思います。

 

これで、残念と去る人もいれば、 えっカフェになったの!? と来る人もいるでしょう。

(このケースでは私は前者ですが、、、)

 

記事によると、維持管理をしてきたボランティア団体には事前に説明がなかった(おそらく決定事項を知らされただけ) ようなので、そこは行政としては説明があってもよかったのではないかと思います。

(たぶん説明する義務もないとは思いますが)

 

YAHOOのコメント欄には、「そんなに現状保存したいのなら自分らでなんとかしろよ」という意見が多いように思いますが、それはその通りだな、と思う反面、

行政側も、そんなに長持ちしないことはわかっているのだから、例えば10年はこのままでその後は撤去が基本路線だ、とでもしておけば良いのにと思います。

 

寄付やクラウドファンディングを募って、改修費は賄えても、屋根の設置はむずかしいでしょうね。

専門知識を持っているわけでないのでまちがっているかもしれませんが、

屋根を設置すると固定資産税がかかります。簡易建物だとしても10年、そこに照明でもつけようものならさらに固定資産税がかかるのではないかと思います。

ボランティア団体が頑張って寄付を集めても、むずかしいのはソコ(税金面)だと思います。

 

仮に行政が固定資産税の減免ないしは、他の補助金での穴埋めを模索しても、”ソレ”に価値がなければ、補助をする理由づけにならないので議会への説明もできないでしょう。

 

逆に議員を使って  議員から市に対して「なんとかしくれ」と言わせる 方向がはやいかも。
(そんな奇特な議員がいればですが)

 

 

※車両とかは、車止め等で動かないようにはしていますが、建物のように地面に対して固定されているわけでないので、固定資産税はかからないものと思われます。
 

 

ハナシはそれますが、全国各地の公園などに古い車両が展示されていることがありますが、

原型を留めたい意向があったとしても、どこまでが「原型」なのか?

 

①SL北びわこ号

SLが、電化路線を、冷暖房の効いた12系客車を牽引。

やまぐちのように、非電化路線で、せめて旧型客車風にしてほしいな、と思ってました。

SL北びわこ号が成り立つのであれば、SL風ディーゼル機関車でもいいのでは と思います。

 

②確か鍛冶屋線跡

キハ30が展示されているのですが、(地元の子供たちのイベントなのかな?)車体にペンキでかわいい絵が塗られていて、車体横中央の形式名[キハ30 72]は全く見えない。

バラストは、茶色くなってしまった石ではなく、すぐ隣の川の河原から集めてきたのか丸い小石。

 

 

③敦賀港にあるキハ28

枕木はコンクリでその下はレンガ。

エンジンや車軸は撤去されている。

もちろん台車の上に車体があるけど走ってた時と違う。なんというかもう動かないのだから、台車は単なる土台でしかない。

 

「原型」といってもキリがなく、先にも書いた通り「保存」が目的なら、それなりの環境(建物の中など)が必要でしょうし、

街(公園)の活性化の為なら、役目を終えるか、置いたけど役立たないとわかったら撤去。設置するときに5年間ぐらいの計画を立てておくべきで、そうしないからノスタルジーだけで、誰も意見しなくなり朽ちていく。