盛岡・松本伸工房で作られた楽器たち-その9 | 松本ヴァイオリン工房のブログ

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東北の岩手-盛岡にある弦楽器専門の工房。バイオリン・ビオラ・チェロの販売、製作、修理、調整を承ります。コントラバスの修理も。秋田や青森、仙台の方もどうぞ!

私の工房のホームページのショールームにあるdecorated cello 装飾チェロ(Martin August)の装飾を入れる過程です。まずはネック部分。

やり方はシンプルです。

Step1

まずは紙に装飾をデザインし、そのアウトラインを鉛筆で直に写します。

Step2

 うすく写したラインを今度は線の流れを大事にしながら細密画に使用されるペンを使って、なぞっていきます。

Step3

 ペンでなぞったラインを今度は、面相筆をつかって描き重ねていき、アラベスク模様の線を太くしていきます。

後日、

このチェロの装飾のなかで最も最初からたいへんだろうと感じていた部分。

横板部分の装飾ーミケランジェロー「天体の創造(太陽と月の創造)」を描いていく過程をアップします。(ご興味ある方、またこのブログをご覧くださいませ。)

ホームページにはニス塗装した完成画像がありますのでそちらもどうぞ!

こんな感じで描いていき、横板の絵の模写だけで、たしか3か月ほどかかったような・・・。

(もっとかかったっけかな?もう過去のこと、忘れちゃいました。)

今にして思えば、よくやったもんです。もう二度としないでしょう。