その時たまたまケース内のバロック・ボウが目に入りました。
私:「バロック・ボウ、持っているんですね。」
林さん:「ぼくバッハを弾くときは、いつもバロック・ボウを使うんですよ。」
と言いながら、楽器とバロック・ボウをケースから取り出し
「ちょっと、弾いてみますか?」と。
受け取ったヴァイオリンを見て、もう一度びっくり!
E線にはなんとプレーンのガット弦が張ってあります。]
(ちなみにA.D.Gは、ピラストロ・オリーブ弦)
「オーケストラで弾くとき以外は、たいていE線もガット弦を張る」そうです。
モダン仕様のヴァイオリンにガットのE線を張るという発想、考えもしませんでした。
倍音がさらにさらに良く響くよう・・・
林さん:「いちどこの響きに慣れると、やめられません、
440でも442でもまったく大丈夫ですよ。」とのこと。
試してみる価値、十分あり。