あおうどうでんぜん(亜欧堂 田善) おそらくどなたも知らないと思いますし、私も「誰、それ。第一、姓と名は何処で区切るのかな?」と思っていました。千葉に所用で出かける昨日の朝、市美術館で展覧会が開催中なのは知っていたものの、月曜は休館だろうとあきらめてウェブサイトを見たところ、休館日は毎月第一月曜日のみとありました。これは見るしかありません。

 

会場の千葉市美術館は、昭和初期の建築になる旧川崎銀行千葉支店にあり、クラシックな外観を持っています。

入り口のポスターがこちら

 

田善は江戸時代後期の洋画家、版画家で、谷文晁に師事して時の老中松平定信に後援されていたといいます。

文晁の作品も見ることができたのはラッキーでした。

 

この時代に油絵を描いていただけでも随分と先進的だと思うのです。

浅間山を描いています。

 

 

しかしながら、その後銅版画も手がけるようになり、東都名所全図や人体解剖図に至ってはその繊細さと立体感に驚愕します。

木版とはまた違うなにか鋭い雰囲気が漂っていました。

銅版画の原盤も展示されていましたが、摺るのも大変そうな感じがしました。

 

雨の中、車でのちょっとした遠征でしたが、十分楽しめました。