いつ見てもクラシック感あふれる東京駅。

その中にあるステーションギャラリーで、横山華山の展覧会が開催中。

江戸時代後期に活躍した人気絵師だそうだが 私は全く知らなかった。

今回、祇園祭礼図巻が全巻展示されると聞き、釣られて見に行くことにする。

 

 

優しい絵を描く人だ。

細密画も得意で、紅花を植え付け~染料完成までの一部始終を描いた「紅花屏風」は まもなくNHKでも取り上げられるという。

仕事とはいえ、よくここまで書くものだと感心するばかり。

 

そしていよいよ、祇園祭の山鉾巡行を描いた絵巻物が広げられている所に到着。

山鉾全てに加えて、神輿や八坂神社祭礼の人々まで描いてある

皆様ご存じ長刀鉾をはじめ、函谷鉾、霰天神山、近年復活した大船鉾も発見。

と言うことは、江戸時代後期の作品なので、もしかしたら先日、宵山で見学した復活途中の鷹山があるかも。

ありました、ありました。立派な山が。

多分、これを参考に計画されているのだろう。

出会えた、何かこの不思議な喜び。

 

展示には”華山は流派に属さず忘れ去られた”とある。

私は評論家ではないので詳しいことは分からない。

ただ、全部見て思うことは、絵があまり印象に残らないということだけだ。

少し離れて見ると、果たして主役は誰なのかな-と思ったことがあった。

でも、これは素人のたわごと。

眼の法楽に是非ご覧頂きたいものだ。レンガ壁の階段も味がある。