ふと思い立って、深夜1時にネットで切符の予約をしてみました。

目指すところは飛騨高山、ユネスコ無形文化遺産に登録されている屋台(山車)祭りが開催されていて、ずっと行きたいと思っていた場所なのです。

晴れた空の下、満開の桜と共に曳かれていく姿を観たいのですが、何分、高山は遠いのです。名古屋から高山線(単線)で2時間45分はなかなかの道のりで、座席指定が取れなければ、私でもとても行く気が起こりません。

しかしながら、検索してみると残席少とあります。成り行きでグリーン車でも良いとばかりに思い切って確保しました。

 

翌朝、新幹線で名古屋へ。予想通り高山線ホームは、巨大なキャリーバックを引いた外国人であふれていました。指定席への乗車口も長蛇の列で、ドアが開いてもなかなか前に進みません。困ったなーと思った時、隣の自由席はガラガラなのに気づきました。そこで指定席は諦めて自由席に陣取ったところ、発車後、本日の指定席およびグリーン席は満席と車内案内があり、数人しか乗っていない周囲を見ながら思わずニンマリ。

高山までの道中は飛騨川の渓谷美と満開の桜でとても楽しめました。

 

普段は静かな高山の町ですが、このときばかり全く別です。

有名な高山陣屋(江戸時代の建物が現存する代官屋敷)の前は、人であふれて近寄れません。迂回して裏側に回ったところ、目の前で山車の見送り幕を観ることができました。

 

龍神台、近くで見るとなかなかの迫力です。

 

3台によるからくり奉納を見学後、案内ボランティアの方に聞き、迂回して町外れに並んでいる他の曳山のところに移動しました。こちらも外国人そして外国人の波でした。壮観です。

 

その後、近くの製麺所の店先で冷たいものを購入して一服。

軒下のベンチに座らせてもらって飲みながら、「JR特急が満席なのに自由席がガラガラでした」と店主さんに話したところ、そう「高山線あるある」なんですよと笑っておられました。

また、高山祭りは2日間の開催ですが、雨にたたられて重要文化財の曳山が出ないことも多くて、今日の皆さんは運が良いとおっしゃっていました。実感しました。