(前記事)のコンサート前に
bunkamura ザ・ミュージアム
2022.2.11~4.17(日)
3.22(火)、休
10:00~18:00
金土~21:00
1800円
チケットオンライン購入可
土日祝・4.11~17は、予約必須
平日数点撮影可能作品有り。
日本への憧れ
今回の副題「日本を夢みて」…
ピンときてなかったけど、
ジャポニズムブーム時に産まれたミロ。
バルセロナの生家近くに日本美術販売店。
日本の作品を集める友人達も多く
創作に影響受けていた。
知らなかった~
そんな友人の1人を描いた作品
浮世絵を背景に張り付けコラージュ。
<アンリク・クリストフル・リカルの肖像>
(浮世絵、特に葛飾北斎を好んだ)
写実後、ミロらしさへ
ミロと言えばコラージュ的で、
文字も描き込まれている絵が多い。
<絵画(カタツムリ、女、花、星)>
画風が確立される前は
写実的な絵も描いていた。
最後の写実的な絵が展示されており
<花と蝶>
花瓶、花、蝶は写生なのだけど
枝はデフォルメされていて、
ミロらしい「線」が既に現れているな~
ミロらしい「線」は素材の追求から。
あえて引っ掛かりのある素材に描く事で
独特の「線」に。
文字を描き込んだのは、
ミロは「絵=詩」と考えていたとか。
カンディンスキーは音楽な絵…それぞれ面白い。
後に詩人(日本人)とコラボ作品も制作。
絵自体も、古代象形文字とか文様が
バラけたように見える物も多い。
(私の感想です)
ポップな形状や色合いで
あまり暗さを感じないから意外だったが、
よく描かれている目玉の怪物は
独裁者や圧政を現しているとの事。
来日前と後
来日前から、墨や和紙を使い
焼き物も始め(陶芸家と共同)
日本の民芸品を集め、
日本人は万物を大事にしている(要約です)
作品には血が通っていると捉えていた。
その前(1920年代)は空腹で幻想を見るほど
不遇の時もあったとか
1966年、ミロ展開催に合わせて
76歳で初来日。
芸術家が没後評価されるのも泣ける話だが
やはり称賛は生存中に受けて欲しいから良かった。
「長い間、日本を夢みていた」というミロ。
各地に出向き、色々な人と交流。
京都や焼き物工房や、
上野毛の美術館にも立寄っている。
(上野毛…自分の20歳までの家界隈で嬉しい)
書画の影響を受けた作品や
巻物に描いていくなど
ミロらしさと日本の融合が見られる。
好きな物をワクワクと取り入れ、
楽しんで作っていただろうと感じる。
展示の最後の方で、壁1面を使い
大きな絵画3点が並んでいて…
作品名不明、ただ<絵画>としか付いていない事も多い
コラージュ敷きつめではなく、
抜け感のある作品達。
居心地の良い空間がそこにあった。
冒頭に書いた通り、
元々、温かみがあるイメージを
ミロの作品に持っていたけど、
ミロの日本への想いゆえだったと
知る事ができてとても良い展示だった
やっぱり気持ちって通じるんじゃない?