蔡国強展 2023 in 東京 | 佐生美世子の「珈琲時光」

佐生美世子の「珈琲時光」

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珈琲でも愉しみながらお付き合い頂ければ幸いです。

蔡国強展を観てきました。

展覧会の題は「宇宙遊 <原初火球>から始まる」です。

 

8月21日まで

国立新美術館(六本木)で開催中。

 

入場¥1500円/一人

 

 

蔡国強氏の日本での大きな個展は

2015年の横浜美術館「帰来去」以来8年ぶりでした。

 

前回とはまた違った印象を受けました。

今回の展覧会の題に「遊」もるせいか

以前より「楽しい」感じがしました。

 

中国人作家の展覧会ということもあり

会場内では多くの中国語が聞こえてきました。

世界的芸術家ですからね。

 

 

電気を使ったインスタレーションは

カラフルで楽しくきれいでした。

花火の芸術家とはいえ

美術館内で火薬を使えないから、の作品でしょうか。

 

 

 

 

蔡氏は若き30歳くらいから9年間

福島県いわき市で過ごしていたそうです。

おそらくは作家としてかなりの成長期だった時期に

縁があった土地が日本国内のようです。

 

祭氏にとって日本とは

「転換点」となる場所なのかもしれないと勝手に想像しました。

 

時代が大きく変化していると感じられる現在のこの時に

原初火球から始まる宇宙遊へつながる展覧会は

また一つの通過点で、今後迎える新しい時代には

また新しい世界観の作品を創造してくれることでしょう。

 

次なる展覧会も楽しみにしています。

 

 

蔡氏によるとタイトルの「原初火球」は

老子の「道徳経」にある

「物ありし混成し、天地に先だちて生ず」という

宇宙起源論の、蔡氏なりの解釈のようです。

そして、芸術の世界への突入をめざず

蔡氏自身のメタファーでもあったようです。

 

 

展覧会の余韻を楽しむために休息。

館内カフェは満席だったので

館外でカフェを探してくつろぎました。