5人兄弟の彼女は、女一人、あとはお兄さんばかりで、認知症の両親の介護をするのに、お兄さんたちはみんなさじを投げ、出て行かれたそうです。
わがままなお父さんのおかげで、破談になったりもしたそうです。
お父さんが亡くなられたときは、肩の荷が下りたように思われたそうです。
しかし、お母さんが亡くなられたときは、最後に
“もう終わりや…しょうもな
”と言われ、亡くなられたそうです。
それを聞いた兄弟は、重い十字架を背負ったような気持ちで、みんなしばらく立ち上がれなかったぐらいだったそうです。
「母はわがままな父の面倒を見ながら、たくさんの子供を育て、好きなこともせずに、子供のためにたくさん我慢し、苦労ばかりやった。
いいこともあったはずなのに、死ぬときに自分の人生は何やったんやと、
「しょうもな…」
と言われ亡くなられ、
いくら一生懸命介護しても、亡くなる時にそんな言葉を聞いたら、遺された者に苦しみが残りますよね。
みんな亡くなる時に後悔ないように、好きなことして人生を終えて下さい。
みんな人生色々あるけど、残す言葉で違う。
どれだけ一生懸命しても、介護は一時のこと。
人生のうち、そんな長いものではないと言われていたそうです…
………………
考えさせられる最後の言葉でした。