私が特攻隊のことに思いを寄せるようになったのには、不思議な縁を感じる。
今にして思えば、知らなかったことばかりである。
若かりし頃、まだ二十代でありましたが、勤務先で文書係をしておりました。
いろんな企業や官公庁などから冊子も送られてきて、その中に、東京の靖國神社からの広報誌『靖國』もありました。
私は名前こそ知っておりましたが、さほど関心もなかったように思います。
その紙面の中に社頭掲示の貼り紙が写真に載っており、戦死されたお方の遺書や辞世の句が紹介されていて、それが毎月月替わりで載っているのです。
その文章を読んで衝撃を受け、心が揺さ振られました。
それが始まりです。
それから、神社が発行されている『英霊の言乃葉』という、遺書や辞世の句を集められた冊子を取り寄せ、むさぶるように読みました。
それからどちらが先かは忘れましたが、
テレビ『知ってるつもり』だったか、関口宏さんが司会されてた番組だと思いますが、
鹿児島県知覧の特攻基地で軍指定の食堂を経営されて、多くの若者に母と慕われ、特攻出撃を見送られた 「鳥濱トメ」さんを知り、
本屋で何気なく手に取った、漫画家小林よしのりさんの
ゴーマニズム宣言スペシャル
『戦争論』
中身を読んだら、靖國神社のことや英霊の言乃葉の一部が描かれていたんですよね。
よしりん先生の漫画との出会いはここからで、
以後ずっと読んでいます。
それからずっとファンだった長渕剛さんも、鹿児島県出身でもあるし、知覧の特攻平和会館に行かれ、戦前の若者の崇高な精神にはかなわないと詩画集か何かで見たような。
つい最近も、市原隼人さんのブログを見ていたら、
「神風特別攻撃隊」の記事を見つけ、
若いとか年配とか関係なく、やはり何かの縁や出会いからのきっかけがあればこそですが、
『関心を持つ』
ということから、始まるんじゃないでしょうか?
ほんの六十数年前に、日本の礎石となり、
『ノチノニホンニエイコウアレ』
と戦って下さった、多くの先輩がおられた歴史の真実を知り、
その犠牲のおかげで、今の平和があるということは、子孫として絶対忘れたらあかんことやと、私自身も自分に言い聞かせています。
私の周りには、祖父母、親兄弟誰も教えてくれませんし、関心のある者もいません。
お父さんの小学生の頃、戦時中はこんなことがあったぐらいの程度です。
学校でも戦争の正しい歴史を詳しく教えてくれません。
今はネットもあるし、書籍も、映像もあるので、自分で知るしかありません。
みなさんにももっともっと関心を持ってほしいなと思います。