安全保障と外交の課題 | 大串正樹オフィシャルブログ「ぐしろぐ-大串まさきの活動のキセキ-」Powered by Ameba

安全保障と外交の課題

総選挙が近づいて参りましたが、安全保障や外交の課題は待ってはくれません。自民党の国防・外交部会では、常に最新の報告を受けながら議論を続けております。

 

 

 

北朝鮮のミサイル問題。9月28日のミサイル発射について、当初から従来のミサイルと少し異なる印象を受けていました。新型の極超音速ミサイルで、誘導機動性や滑空飛行特性なども実証されたという情報です。低い軌道を長時間飛翔し、高い機動性を有するので、探知や迎撃が困難になります。我が国としては、より高いセンサー能力が必要となることを意味しています。

 

台湾問題。10月1日~4日にかけて、合計149機の中国軍機が台湾南西空域に侵入。10月初旬の日米英蘭加新共同訓練への対抗措置と考えられます。延べで675機が台湾南西空域に侵入。米台中の間で緊張が高まっています。台湾有事は、即、日本の有事になりますので、尖閣諸島周辺海域における中国海警船等の動きと併せて注視が必要です。

 

そんな中、豪英米三国間安全保障パートナーシップ、いわゆるAUKUS(オーカス)が創設されました。インド太平洋地域の安全保障を深化させる上で重要な連携となります。特に、サイバーや人工知能、量子技術および海中における能力に焦点を当てた取り組みが開始されることは意義深く、我が国も技術的な面で連携を模索すべきです。

 

国防予算が十分ではないという指摘もありますが、安全保障は既に兵力や装備力の問題だけではなくなっています。新しい技術分野でいかに優位に立てるか。極端な場合、ミサイルが飛ぶ前に、サイバー攻撃で国家の重要な機能が停止されて制圧されてしまうという事態も起こりうるのが現代の安全保障概念です。前提となる情報収集も重要な技術であり、これらの分野では、残念ながら我が国は遅れをとっています。

 

今後も、多国間連携の在り方、技術の共有と優位性の確保、そして技術人材の育成など、新しい時代の安全保障について、しっかりと議論を重ねて実行してまいります。

 

※ツイッターでも情報発信しています。

 https://twitter.com/Ogushi_Masaki