国と地域の連携 | 大串正樹オフィシャルブログ「ぐしろぐ-大串まさきの活動のキセキ-」Powered by Ameba

国と地域の連携

街頭で演説しながら、ついついよく使う「国と地域の連携」という言葉。大切だと思いますが、なかなかその大切さが伝わっていないのではと思うこともしばしば。しかし、現実に国にとっても地域にとっても協力関係に無ければ困ることがほとんどだと思っています。

たとえば、国にとって地域の協力がなければ実現しないこと。

今回のワクチン接種事業。接種自体は医療行為なので、医療関係者の協力無くして実現しません。その接種場所を提供したり、対象者(=地域住民)のリストを管理しながら安全に実践していくのは自治体の仕事。国が事業を進めたくても、地域の協力無くして実現しません。

教育も学校現場を持っている地域の関わりが重要ですし、医療・福祉、防災、交通、(生産も小売りも含めて)生活物資の安定供給など、国の施策の多くが地域の現場で起こっています。つまり現場をもって国民生活に関わるほとんどのことは地域の力に頼らざるを得ません。

一方で、地域にとって国の協力がなければ実現しないこと。

財政力の乏しい地域にとっては、国の財政的支援が無ければ事業を実践することはできません。経済や通貨の安定、金融制度など地域が世界と繋がる現代だからこそ、国の施策は直接地域に関わることも多いです。また、外交や安全保障、社会保障システムの安定、大規模な公共インフラ整備なども国の仕事ではありますが、直接国民生活に関わるものです。さらに今後進められるデジタル化の大きな動きも国が主導し、地域がその果実を受け取ることになります。

いずれも地域の実情に合わせた最適なサービスの提供をおこなうためには、その意見を丁寧に汲み上げて地域に適合させていく作業が必要になりますので、国と地域の連携だけで無く、信頼関係や地域の発展を共に願う気持ちが通じていることが大事になります。

このように、国と地域の協力関係は今や不可欠です。

幸い、私は与党議員として(実現する)政策立案に関わっていることと、その中心に近い政官の人々の協力も得やすく政策情報の入手も比較的容易です。実際に、国の政策動向を地元に提供することで、地域課題の解決がスムーズになりますし、逆に、地域の課題を解決する施策を国の政策に反映させることも可能になります(全てではありませんが)。また、他の地域に先駆けて先進的な取り組みをスタートすることもできたりします。

特に、地域の政策の実践の責任者である市長と連携がとれると、さまざまな事が可能になります。残念ながら、地元近隣の市では保守系の市長は伊丹市のみとなってしまいましたが、財政的な優位性も施策の実践についても、他市を圧倒する勢いです。もちろん、市長の能力に寄るところが大きいですが、国の施策をどんどん取り入れるべく関心を持ってくれる市長は結果的に良い成果を出せるのではないかと思います。

国から各地域を比較しながら眺めていると、それぞれの地域の差が歴然と見えてきます。国と連携のとれる市長を選ぶことは、将来世代に対しても責任ある行為だと言えます。

私も国と地域との連携をさらに深めていくために、責任は重大だと考えていますので、しっかりと頑張って参ります。