平和安全法制 | 大串正樹オフィシャルブログ「ぐしろぐ-大串まさきの活動のキセキ-」Powered by Ameba

平和安全法制

平和安全法制関連法案の成立を受けて、少し考えを述べさせて頂き
たいと思います。

この法案については、これまでも批判的なご意見を多数頂いており
ますが、成立後、選挙区内を回った印象でも、十分に理解されてい
るとは言い難い状況です。

「説明が足りない」という指摘もありますので、今後も丁寧に説明
を続けて参ります。既に、説明のための報告会を開催しております
が、参加された方々からは「よくわかった」とのお声を頂いており
ます。

街頭演説ではなく、時間を取ってしっかりと説明をすれば理解して
いただける内容だと思います。とはいえ、この方法にも回数や人数
の物理的な限界があります。

既に、反対の姿勢を取られている方や、批判的に理解されている方
に考えを変えて頂くことは、さらに困難です。しかし、反対の理由
は、いくつか特徴があるように思います。


1.内容に対する誤解

一番多いのが、法案内容に対する誤解です。「徴兵制になるのでは
ないか」「アメリカの戦争に巻き込まれるのでは」「憲法違反の法
案ではないか」というのが多い意見です。報告会では、このあたり
の誤解を解決するように努めておりますが、概ねご理解頂けている
ようです。

キーワードである「新三要件」や国会承認というプロセスについて
も併せて理解して頂いております。


2.説明が足りない?

「国民の大半が反対している」という意見も多いです。メディアの
調査の方法にも寄りますが「よくわからない」→「もう少しじっく
り審議(説明)を」→「今国会の成立には疑問」という流れで反対
とされる方が多いのではないかと思います。

一方で、政府・与党としても日本を取り巻く危機について、具体的
な(国名や行為を挙げて)説明ができないというジレンマもありま
す。この点は、我々が地元で丁寧に説明して行く以外に方法はない
と思いますので、時間もかかると覚悟しています。


3.議論の進め方に問題がある?

これは強行採決という見出しで、多くのメディアが報じたところで
す。「強引に数の力で」という印象も付随するでしょう。しかし、
元来、採決はある程度予定されているもので、審議時間を見ながら
判断されます。野党は廃案にするためにいたずらに審議の引き延ば
しを行いますので、どこかで時間を区切る必要があります。

むしろ、審議拒否をしたり、女性議員による理事会室の封鎖、暴力
を振るったりと「強行阻止」をする野党に対する批判が目立ってい
たように思います。


4.姿勢の問題?

そもそも、安全保障に対する責任の感じ方に差があるようにも思い
ました。我々は与党として、万が一、何かあったとき、国民の生命
を守り切れるかという視点で考えます。既に、海外で犠牲になられ
た方や日本人を救うために命を落とした海外の軍人もいます。いつ
までも、米国や他国の軍隊に頼ってばかりで良いのかという疑問も
持たなければなりません。



論点は、他にも多々あるとは思いますし、まだまだご批判もあると
思います。しかし、これは今後、具体的な対処の中で、その必要性
や価値への理解が進んでいくと信じています。かつてのPKO法が
そうであったように。

今回のケースでも政治には「知らしむべからず由らしむべし(周知
は困難であるから信頼が大切である)」という言葉の大切さが問わ
れたのではないでしょうか。

これからもしっかり頑張って参ります。