ある女性(37歳)の話です。
「2年半の婚活を経て、ようやく結婚相手が決まりました。
ご想像どおり、苦難続きの日々でした。
なかなか自分に合うと思える人がいなく、すべてに自信を失いそうにもなりました。
正直に言うと、私は男性ウケする性格ではないと思っています
経済的に豊かでない親の元で育ったので、自立心が半端なく高いのです。
大学の学費も奨学金を受けたり、自分のバイト代で払いました。
ええ、必死で勉強して国公立に。
就職してからは、誰にも負けまいと男子社員と競争するがごとく働いて来ました。
つまり、自分に厳しく、だから人にも厳しいのです。
さすがに大人になったので、激しい気質を隠したり、本音をオブラードで包むことができるように。
上品に毒を吐いたり、さりげなく嫌味を言うことが上手くなったのです。
ええ、嫌な女でしょ?
結婚相手となった彼とのデートでも、そんな面を見せていたのかもしれません。
食事に行きますよね。
もはや、お約束となってるの『お店の人に対して偉そうに振る舞っては絶対にいけません』は、
婚活男女の誰しもが心得ていることでしょう。
ある日のデート。
隣のテーブルに麺類を運んで来た若い女性店員の指が、器の中に少し入っているのを目撃してしまったのです!
なおかつ、「お待たせしました。こちらはなんたらで」とか、息や唾が料理に入るのではないかと思う位置で話しているんです。
ああ、途中でむせて「ゴホっ」と咳き込んでもいました。
ちなみに当のお客さんは話に夢中で、運ばれた瞬間をよく見ていなかったようでした。
『嫌だぁ。指が器に入ってる。唾が料理に入ってる。こっちにも彼女が運んでくるのかしら。
その前にクレームをつけてオーダーキャンセルしてお店を出ましょうよ』
これが私の本音です。
しかし、
『ここのお料理、ちょっと薄味なのかもしれないね。塩味を足すために指とか入れてみちゃってるのかなぁ。
こちらにも、そんな気を効かせてくださるのかしら?
先回りして、彼女かお店の責任者に聞いてみたいな』
と強烈な嫌味トークを彼に披露したのです。
引かれたでしょ?って。
いえいえとんでもない。
彼の目がキラリと光りました。
そして、そのお店の悪口を怒涛のごとく言い始めたのです。
メニューの紙が汚いだの、席への案内が下手で遅いだの、空調の具合が悪いだの、店員の教育がなっていないだの。
もう、店を出ようとも。
それはそれはうれしそう。楽しそう。もう、止まりません。
彼も本当は私側の人間だったのです。
親近感が湧いて、好きになりました。
誰です?
クレーマーモンスター夫婦になりそうだって言うのは。」
いますよね。
こういうカップルや夫婦。
これはこれで価値観が合うのだと思います。
ただ、こういう家庭で子供が育つのはどうなのかなぁ?
大きくなったとき、「ウチは毒親だった」とか、影で書かれてしまうのかもしれません。
話は逸れますが、毒親カミングアウトとか、今の時代、ブログなどがあるからできるようになって良かったんじゃないかと思います。
むかしはそんな発想すること自体、罪でしたもんね。行き場がなかったはずです。
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