ESXi5.5で稼働中のサーバを6.7u2の環境に移行する必要が出てきました。
まずは「出来るの?」の確認から。
■VMwareの仕様制約確認
ESXi/ESX ホストおよび互換性のある仮想マシンのハードウェア バージョンのリスト (2007240)
バージョン8と6.7u2の交差ポイントは。。。「作成・編集・実行」
問題ないですね。
バージョン8の仮想マシンにはWin2012R2DCが乗ってます。
これが6.7u2でサポートされるか?というと。
OKみたいです。やったね。
■ライセンスについて(サポート問い合わせ結果)
Q.Win2012R2DCのライセンスで稼働してたOSがあります。
「新しいハード・新しいESXi・Win2019DCのライセンスを保有」のに持ってって動かすのはライセンス上問題ない?
A.大丈夫です。ライセンス認証が必要になった場合は、Win2012R2DCのライセンスキーを入力してください。
■RDM環境のエクスポートについて(サポート問い合わせ結果)
Q.RDM構成のディスクを持つ仮想マシンをエクスポートできますか?
A.RDM構成のディスクも、マッピングファイルではなく通常のVMDKファイルとしてエクスポートされます。
■仮想マシンの移行方式
ネットで調べた情報がメインですが、以下の4種が一般的な模様。
1.vSphere Client (Host Client)
2.PowerCLI
3.OVFtool
4.vCenterConverter(今回は試さなかった)
1.vSphere Client (Host Client)
標準的な管理ツールなのでどんな環境でも使えそうです。
ちなみにESXi5.5の時代は、vCenterはアプリからWebクライアントの過渡期だったと思います。
弊社環境にはvCenterのアプリ(VMware vSphere Client)がインストールされてます。
WebクライアントでのOVFエクスポートはOVA形式を選択できませんが、アプリの方だとOVA形式でエクスポート可能です。
アプリでのエクスポート手順は以下の通りです。あ、どの方式でも事前に移行対象仮想マシンはシャットダウンしておく必要あり。
- 上部アドレスバーで[ホーム]>[インベントリ]>[ホストおよびクラスタ]を選択する
- 左ペインのツリーで、シャットダウン済の移行対象仮想マシンを選択する
- メニューバーから[ファイル]>[エクスポート]>[OVFテンプレートのエクスポート]を選択
あとは任意の値を指定すればOKです。
ちなみに所要時間ですが。
プロビジョニング(シック)済180GB、使用済30GBをOVA形式でエクスポートした結果、20分程掛かりました。
出力ファイルのサイズは約10GB。
これを6.7u2環境でインポートしました。
- vSphereClientでvCSAに接続
- [アクション]>[OVFテンプレートのデプロイ]
- テンプレートファイルを選択し、配置場所となるESXを指定
- 保存先データストアとディスクフォーマットを指定
- 移行元先でvSwitchに定義するネットワーク名が異なる場合はマッピング設定
OVFテンプレートからのデプロイは、仮想環境導入ベンダから手順など提供されているケースが多いと思います。
ちなみにこのインポート処理、80分くらい掛かりました…
GUIで済めばいいなっと思ってたんですが、さすがにこの時間は許容しかねるなあ、という事でコマンドラインツールを試しました。
そちらはまた次回に。