ドメインコントローラ移行の注意点 その1.コンピュータ名引継の条件 | 人生中盤から色々学ぶ(ブ)ログ

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ActiveDirectoryのドメインコントローラ(DC)を移行する際、

既存サーバのIPやホスト名を引き継ぎたいケースがあると思います。

 

IPアドレスについてはバッティングしないようにさえすれば、

普段通りにアダプタ設定のGUIで問題なく設定できます。

 

ホスト名についてはGUIだとうまく設定出来ないため、

インターネットでよく見るのは以下の流れです。

 

1.代替名の設定

netdom computername 自ホスト名 /add:既存ホスト名

2.代替名を優先名に変更して再起動

netdom computername 自ホスト名 /makeprimary:既存ホスト名

3.入れ替わった代替名(=元の自ホスト名)の削除

netdom computername 既存ホスト名 /remove:自ホスト名

 

この手順を、テスト環境を作って実際に試した所、1でつまづきました。

要は「その名前は使われてます」という内容。

 

 

既存ホストはDCから降格させた状態でシャットダウンしていましたが、

AD上にはまだ情報が残っている為に起こるようです。

この対処として、1のコマンドが通るようにする為に行ったのが下記2点の削除です。

①Active Directory ユーザーとコンピューター

 Computerに登録された既存ホストを無効化→削除

②Active Directory サイトとサービス

 Serversに表示される既存ホストを削除

※DNSの情報はDCから降格させた際に消えてました。

 

①と②を実施してから前述の3コマンドを実行すると、エラーは発生しなくなりました。

その後FSMOの移行などの作業を終えて、

DCとして認証・権限制御の正常動作も確認出来ています。

利用方法によっては他の情報も消す必要が生じるのかも知れません。

 

 

お盆休みが始まりましたが、システム屋さんにとっては繁忙期ですね。

当方も週明けにADサーバの移行を実施予定です。

今回の手順は、移行用のテスト環境で手順確認実施の際に見つけた気付きでした。

 

本番移行後に、最終的に上手くいった状況を改めてまとめたいと思います。