地震を期に共同生活をする事になった灯、鹿乃子、仁。
猫好きで繋がった彼らは満たされた日々を送っていた
だが、新しい出会いに彼らの生活に変化が訪れようとしていた
鑑賞日 2024年7月2日
映画館 キネマ館
人生の助けとなる存在、猫。
疲れ果てた日も猫と一緒なら頑張れる・・という人も多いかと。
本作はそんな猫が縁で繋がった三人の話。
絶妙な関係となっているようですが?
ポイント
本作のポイントは居心地の良さと出会い。
熊本地震の避難した際、猫がきっかけで出会った灯と鹿乃子、仁の三人。
その結果、鹿乃子のアパートで共同生活する事になり、猫を中心に絶妙な関係で共同生活を送っていた三人。
それから2年後、恋人と別れたばかりの仁は運命の人と出会い、灯も仕事の関係で出会いが。
一方、二人の出会いに鹿乃子の心は複雑だった。
果たして彼らの共同生活の行方は?
猫の可愛さに惹かれるというのもありますが、三人の恋愛対象がそれぞれ変わっており、灯は異性(俗にいうノーマル)、鹿乃子は同性(レズ)、仁はフリーラブ(バイセクシャル)という違いがあったりします。
とりわけ灯は年齢的に婚期を逃していたけど、ここにきて春が・・?
ただ、灯役の安達祐実さんがガチの美魔女すぎるので、全然年齢を感じさせないのが・・いや、素晴らしい事ではありますが。
見どころ
見どころは前半、新しい猫との出会い。
仁の恋路のため保護猫の譲渡会に向かった三人。
そこで出会ったのは・・?
まあ、かわええは。
(なお、仁の一目惚れの相手は性的指向が無いという性的少数者だったりします)
気になった点
気になった点は後半になるとネコの要素が少なくなってしまう事。
どちらかというと灯の恋路が中心となるため、猫たちはお役御免の感が。
個人的になりますが、冒頭に熊本地震のシーンがありますが、この地震の特徴は大きな揺れが日を跨いで発生した事。
その特徴も盛り込んでも良かったと思います。
本作の一番の特徴としては、本来映画などの展開は良い時悪い時が波のように展開されるのですが、本作は終始穏やかな作品となっており、嫌な気持ちになるシーンが一切なかったこと。
悪く言えば見せ場が無いとおも言えますが、神経をすり減らすような現実社会に生きるにしてはこのような優しい映画は染みるモノ。
疲れ果てた時にこそ見たい作品だと思います。