目が合った同僚から突然襲われたヴィンセント
以来、目が合った人々から襲われるようになってしまう
そこで人と接しないように実家に引き込まるが?
鑑賞日 2024年5月30日
映画館 ワンダーアティック
人間、突如として豹変するもの。
しかし、そのとばっちりを受けてしまうのは理不尽極まりないものですが?
本作はそんな理不尽に見舞われた男の話。
目と目が通じ合ったら喧嘩のサインというのはヤンキーの世界ですが、突然全てがヤンキーの世界になったようなもの。
しかし、その理不尽はどんどんエライ事になってしまい?
ポイント
本作のポイントはキレる人々。
平凡な中堅サラリーマンだったヴィンセント。
そんなある日、インターンや同僚から突如暴力を振るわれてしまう。
調べた所目が合った人から襲われる事に気づき、命の危険を感じたヴィンセントは空き家になっている実家で暮らす事になる。
人目を気にして過ごす日々の中、ダイナーで働く女性は平気とわかり親睦を深めていくも、人々の狂気はエスカレートしていっていた。
果たしてヴィンセントに平穏は訪れるのか?
前半は理不尽に襲われるヴィンセントとその対策に追われる展開ですが、中盤以降はその理不尽がヴィンセント以外にも波及していく様はまさに世紀末感にあふれています。
見どころ
見どころは中盤、狂気を引き連れるヴィンセント。
人々に襲われるという事が信じられないダイナーの女性にその一端を見せることに。
正に逃走中とか、ワールドウォーZ張りに全力疾走する相手に追われる様子はヒリヒリします。
気になった点
気になった点は結局ヴィンセントが襲われる原因が不明な事。
少なくともヴィンセントが襲われるようになる前から現象は発生していたようですが、原因は不明。
ゾンビ映画の原因も大抵不明だから気にするなという事かも。
後は、ヴィンセントの父親の恋人の存在も思わせぶりで何もないのはもったいないかと。
サスペンスで始まり途中からパニック映画の展開に変わる本作。
突如暴力が蔓延していく狂気感はコロナ過の恐怖感を再現しているのかも。
決して丸く収まる作品ではありませんが、怒りに満ち溢れた世紀末感は結構斬新かもしれません。
それまで行動が遅いというのが当たり前だったゾンビが全力疾走するようになった作品。
雰囲気は似ているかと。