布教のためデンマークからアイスランドに派遣されたルーカス
そして見聞を広めるため旅をしながら集落を目指す事に
しかし、ガイドと言葉が通じず孤独に苛まれていく
鑑賞日 2024年6月2日
映画館 キネマ館
海外に行くと誰もが不安になるのが。
言葉が通じるかどうか
旅行程度なら言葉が通じる範囲のみの行動にしたり、スマホに翻訳アプリを入れれば多分大丈夫。
とはいえ、中長期の滞在となるとある程度その国の言葉を憶えた方がよいかと。
滞在する国へのリスペクトにもなりますし。
本作は布教のためにアイスランドに向かった牧師の話。
大本は19世紀後半にアイスランドの様子を映した写真が発見され、それを基にして脚本を作ったようです。
ポイント
本作のポイントは自然の地で。
デンマークは植民地であるアイスランドで布教を行うため牧師を派遣、そしてその命をうけたルーカスは教会の建築も行う事になる。
そして、ルーカスは見聞を広めるため写真を持ち込み、アイスランドを旅し写真を撮りながら集落を目指す事に。
ところが、同行するガイドのラグナルを始め同行者はデンマーク語を話さず、次第にルーカスにプレッシャーとしてのしかかっていく。
果たしてルーカスの旅はどうなってしまうのか?
前半はアイスランドの自然を舞台にした展開で後半は集落での話となっていきます。
集落の方だと登場人物も多くなり展開も分かりやすいのですが、アイスランドの美しい自然の情景が広がる前半も捨てがたい所です。
とはいえ、前後編とおして通じない言葉でいじめなくても・・もっともルーカス自身アイスランド語を全く覚える気が無いのも問題なのかも。
見どころ
見どころは中盤、美しい大地に
アイスランドの高原が広がる美しいシーン。
そして、カメラがゆっくり動いていくのですが?
映されているものが分かるとゾッとします。
気になった点
気になった点はカメラの設定の盛り込み方が足りない事。
クライマックスのきっかけにはなるのですが、それまではルーカスの娯楽の品でしかないのが勿体ないかと。
終盤の展開がかなり衝撃的ですが、随所にわたるアイスランドの美しさも目を引く本作。
厳しい場所だからこその情景とも言えます。
展開に間延び感がありますが、自然を眺めると割り切ればよいかもしれません。
布教繋がりでチョイス。
こちらはこちらで辛い作品です。