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幼児殺害で事情聴取を受ける亜希

すんなり殺人を認めるもどこか他人事

既に罰を受けているという彼女の言葉の意味は?

 

 

 

 

 

鑑賞日 2024年4月21日

映画館 キネマ館

 

罪の意識、それは自らの行動の理解。

とはいえ、その理解は人それぞれのようで。

 

本作はそんな不可解な認識の話。

内容としては幼児殺人事件の背景を振り返るものなのですが?

 

ポイント

 

本作のポイントは繰り返される会話。

友人の子どもを殺害したとして調書を受ける亜希。

今から裁判にかけられ罪状が決まると説明を受けるも、彼女自身罰を受けていると発言。

その罰とは時間のようなモノというが・・

 

果たして事件の背景にあるもの?

 

本作の特徴として、一定の会話を演劇の準備のような読み合わせを繰り返すというもの。

大部分は亜希と友人の野土香とその夫の直人との会話と台風の日に野土香が亜希に娘を預ける場面。

 

これが延々と繰り返されます。

 

なお、全く同じではなく少しづつセリフや展開が変わってたりします。

 

見どころ

 

見どころは後半、王国の真相。

タイトルにもなっている王国、前半からおままごとのようなモノだと分かるのですが、本質は別なところにあるようで?

 

気になった点

 

気になった点は車のシーンが意味を成していない事。

時折普通に撮影しているシーンがあるのですが、その一つに車で走るシーンがあります。

一応郊外のショッピングモールに向かうところを足を延ばして東京に向かうという展開となっているのですが、それとは違うような。

 

全く派手さが無く、また上映時間も長めのため途中でうんざりしてい来る本作。

しかしながら、非常に挑戦的な作品であり、少しづつ読み合わせが変化していっている事に気づくと、そのかすかな変化が非常に際立って見えてきます。

 

面白い作品とはいいがたい所ですが、今までにない映画を見たいなら悪くありません。

 

 

 

特徴的な読み合わせシーンが見れるという点でチョイス。

チェーホフ叔父さんを演者の母国語で行う設定もびっくりでうsが、感情をこめず読み合わせを行うシーンはインパクトがあります。