掟を破り地上で暮らすアルベルトと知り合ったルカ
二人の自由と夢のためベスパを手に入れる事に
そして、街で開催されるレースに出場することになるが?
https://www.disney.co.jp/movie/luca
鑑賞日 2024年4月6日
映画館 セントラル
人類が生存できない領域、それは海中。
潜水自体は可能ですが、絶対的に酸素が足りなくなるため延々と住み続けるのは無理というモノ。
それこそ住めるのはそれこそ文字通り海洋生物・・と半魚人というモノ。
本作はそんな半魚人もといシーモンスターの話。
ディズニーとピクサーのコンビによる作品なのですが、製作中にコロナ過となったため劇場公開をあきらめ配信作品となっていました。
それが夏にインサイドヘッド2の上映に合わせて配信のみだった「私ときどきレッサーパンダ」と同じく、劇場公開となりました。
もっとも、元々劇場公開する予定が無かったためか、最近は当たり前であるローカライズが全くなかったりします。
ポイント
本作のポイントは外の世界へ。
海底で暮らすシーモンスターの子どもであるルカ。
厳格な母親のもとやや引っ込み思案なルカだったが、地上からの遺物には興味津々。
そんなある日、地上からの遺物を持ち帰っている同族のアルベルトを追いかけ地上へ上がると人間の姿に変わってしまう。
地上の生活に慣れているアルベルトと仲良くなったルカはベスパを手に入れるため街に向かう事に。
そしてベスパを買うためのお金を稼ぐため、街で知り合ったジュリアと3人でレースに出場することに。
レースの特訓に励むルカはジュリアから世界の広さを知りより広い世界に憧れを抱くも、アルベルトは変わっていくルカにすれ違いを感じは締めていた。
果たしてルカとアルベルトはベスパを、自由を手に入れられるのか?
前半は引っ込み思案なルカがアルベルトと出会い、独り立ちしていく展開ですが、中盤からは人間の少女ジュリアと出会い、アルベルトからも自立していく内容となっていきます。
まさにルカの成長が眩しいものですが、一方半魚人であることを隠しており、結果自分の正体を騙したまま人間社会に潜り込むという背徳感も含んでいます。
なお、ベスパはイタリアを代表するバイクの車種。
ただ、Vガンダムの敵MSを思い出したのはナイショ。
そういえば、バイク戦艦が登場したりバイクに縁がありますね。
見どころ
見どころは中盤、街への旅立ち。
ベスパを手に入れるためアルベルトの隠れ家から街に向かう二人。
二人はシーモンスターだけあって海での移動はお手の物。
非常にアクションが映えているシーンとなっています。
気になった点
気になった点は地上に上がると人間になる事の説明が無い事。
というか、ルカの父親も母親も人間になる事を知らなかったようで・・
アルベルトの父親が行方不明なのも何か伏線にしてほしかった所です。
ツッコミどころは・・
6年連続優勝している髭が生えた16歳って誰かツッコもうよ。
自立と多様性と意外にテーマが深い本作、
余談ですが、ジュリアが自分のことを「脇汗を沢山かく女の子」と説明しているのは中々挑戦的と思いました。
映像面の派手さはないものの、内容の良さから満足できる作品だと思います。
半魚人繋がりでチョイス。
こちらは結構怖めですけど。