母親の急病で実家の加賀の旅館に帰ってきた由香
そこで、新米女将講座を受講するも失敗続き
そんな折、地元PRに女将たちを使う企画が立つが?
鑑賞日 2024年2月15日
映画館 セントラル
今では宿泊施設といえばホテルが定番ですが昔ながらの温泉街などでは旅館も根強い存在。
そんな旅館を仕切る女将はまさにサービス業のトップ、クイーン・オブ・クイーンであります。
本作はそんな女将にスポットを当てた作品。
しかし普通タップダンスという要素が組み込まれている作品です。
・・なのですが、本作の舞台である加賀は石川県。
言うまでもなく正月早々の地震で甚大な被害を受けたところ。
(最も本作の舞台は内陸部ですが)
そのため否応なしに復興応援を背負わされた作品となっています。
本当はもっと気軽に上映したかっただろうけどなぁ。
ポイント
本作のポイントは踊る女将。
タップダンサーになるため実家の旅館を飛び出し東京で(一応)プロダンサーとなった由香。
しかし、中々舞台に立つことが出来ず諦めかけていた所に女将をやっている母親が倒れたと連絡があり帰郷するも当の母親が元気で悪態をつかれる始末。
そこで新米女将講座に参加する由香だったが失敗続きで諦める寸前。
そんな折、加賀のPRを依頼されていた花澤は酔った勢いでタップを披露した由香を目撃し女将たちのダンスでPRを企画。
結果他の女将たちとダンスを踊ることになった由香、とはいえ他の新米女将たちも様々な苦悩を抱えていた。
果たして女将ダンサーズは無事加賀をPRすることが出来るのか?
前半はとにかく根性の無い由香にへきへきする展開となっていますが、彼女の負担が減ってからは他の新米女将たちの悩みが中心に。
そりゃもとナンバーワンホステスや外国国籍が女将とならば目立ってしまうモノです。
後半は本番の舞台なのですが次々にトラブルが発生してしまうという・・流石に多すぎね?
見どころ
本作の見どころ中盤、由香の踊り。
酒も入り気持ちの良い夜に持ち前のタップダンスを披露する由香。
踊りが好きだった頃の気持ちに溢れているシーンとなっています。
気になった点
気になった点は早着替えの演出が台無しとなっている事。
着替えの時間をお笑い演目で間を持たすはずが、結局お助けダンサーズに助けられたオチはちょっと。
あと、花澤のエピソードにもオチをつけてほしかったころ、できれば由香の母親のエピソードになぞらえるオチを突ければ綺麗だったかと。
どうしてもこまごまとした箇所のミスが目立つ本作。
とはいえ見どころとなるダンスシーンはかなり気合の入った物となっていますので、そこは素直に褒められる部分となっています。
和装でタップダンスを踊る姿は中々斬新です。
折角なので映画を見て復興応援するのも良いかもしれません。
タップダンス繋がりでチョイス、水谷豊さんが監督・主演を務めた作品です。
こちらもクライマックスに力が入っています。