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成績不振により米国領サモアの監督に左遷されたトーマス

しかも、当のチームはW杯での最多失点記録を保持していた

早々にやる気を失うトーマス、だがチームの期待は大きかった

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2024年2月23日

映画館 キネマ館

 

全世界の人々が熱狂するスポーツ、サッカー。

世界中(特にヨーロッパ)では多くのリーグが存在し、その試合ごとにサポーターが一喜一憂は当たり前。

ワールドカップが開催される年に至っては、まさにお祭り騒ぎ。

 

本作はそんなワールドカップを目指すチームの話。

・・いや、せめて1勝、それがダメなら1点という志の低いチームの話。

驚くべきは実話を基にした作品です、はい。

 

ポイント

 

本作のポイントは屈辱からの脱却。

2001年のワールドカップで0対31という圧倒的大敗を喫した米国領サモア。

それから数年後、相変わらず負け続けていたチームは新しいコーチを招集することに。

折しも成績不振により監督を解任されたトーマスに白羽の矢が当たってしまう。

みな人当たりは良いものの、技術も体力も伴っていないチームに早速見切りをつけようとするトーマス、しかし、別居中の妻の言葉や1点を願うサッカー会長の熱意、そして技術を精神面でチームを支えるジャイアの存在が後押しとなりトーマスも少しづつやる気を取り戻していく。

 

果たしてトーマスは念願の公式戦1点を勝ち取ることが出来るのか?

 

そもそも米国領サモアってなに?という所から説明が必要そうな本作ですが、一応劇中に説明が入ります。

まあ、前半を中心に比較的コメディ要素が強く、チームもメンバーものんびりしており、それがトーマスの空回りに繋がっていたりします。

とりわけ、念願の1点に固執する米国領サモアのサッカー会長のしつこさは、笑いのポイントになっています。

もちろんコメディだけではなく、ある事情で心に傷を持つトーマスの再生の物語でもあります。

 

見どころ

 

見どころは後半、ライバルであるトンガとの対峙。

米国領サモアにとって最大のライバルであるトンガ。

どちらもオセアニアの国という事で独自の士気のあげ方があるようで?

ラグビーのニュージーランドで見られる「ハカ」みたいなものですが、他にも独特な威圧の方法など、各々の独自色が見られます。

 

気になったところ

 

気になった点はトーマスの家族のエピソードをもっと前面にしても良かった事。

トーマスの挫折は成績不振だけでないのですが、もっと膨らませた方がドラマ性が増したかと。

 

とにかく米国領サモアの魅力が随所に詰まってる本作。

もちろんサッカー映画として見るのも良いのですが、独特の文化や風習を合わせて楽しみたい作品となっています。

 

 

 

本作の監督の代表作

(見ているんだけど、感想を書いていなかった・・)

 

ヒトラーに憧れる少年の話で、見た目はコメデイっぽさがあるのですが、中身は結構辛いシーンが多いです。