虚構と役割 ウェルカム・トゥ・ダリ | Mの国より愛を込めて

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ダリのアシスタントとなったジェームス

しかし、ダリと妻のガラのトラブルに巻き込まれる事に

個展の締め切りが迫る中、何とか絵を描かせようとするが?

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2023年11月18日

映画館 キネマ館

 

PG12対象

 

 

麻薬使用を思わせる描写

 

近代の画家として絶大な知名度を持つサルバドール・ダリ。

特徴的な口ひげがトレードマークで一目見たら忘れられないかと。

 

そんなダリをアシスタントを通じて題材にしたのが本作。

ダリと妻のガラの虚栄の物語とも言えますが。

 

本作のポイントは虚栄でつながる夫婦。

画廊で務めていたジェームズはある日ニューヨークで個展を開くダリの元へ使いに出されたところ、彼が開くパーティーに参加することに。

結果ダリに気に入られたジェームズは彼のアシスタントとなるも、その役割はダリとその妻であるガラの手伝い。

そして中々絵を描こうとしないダリとお金のためダリに絵を描かせようとするガラ、さらにガラは若いミュージシャンにゾッコンだった。

そして、二人の関係はギクシャクするも寸前のところで繋がりを保っていたが?

 

果たしてダリとガラの関係の行方は?

 

とにかく派手なパーティーが大好きなダリ、一方贅沢三昧を続けるため金の管理を牛耳るガラ。

しかし、その裏側は満足に絵が描けなくなっていたダリと老いに美しさが消えかけたガラの虚栄の姿が見えてくる展開に。

また二人の若かりし頃の展開もあり、ただの夫婦の映画では無かったりします。

 

本作の見どころは中盤、個展での一幕。

個展の最中喧嘩をしてしまうダリとガラ。

そして、その騒動は大きくなってしまい・・?

それぞれの虚栄が崩れる場面となっています。

 

気になった点は肝心のダリの絵があまり登場しない事。

権利の関係で難しいのかも。

 

画家にしては比較的成功したダリ。

だからこそ、作品の題材としても工夫が必要だったのかと。

芸術家を題材にした作品としてどうぞ。

 

 

 

こちらは生前不遇のまま終わったゴッホを題材にした作品。

今ではもっとも有名な画家の一人、分からないものです。