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後輩に会うため地方都市を訪れると作家のジュニ

そこで俳優を休業中のギルスと出会う

彼女に触発されたジュニは映画作りを考えるが?

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2023年7月23日

映画館 キネマ館

 

アーテイストは頭の中で描いたものをいかにして表現させるかが重要な点。

もちろん、考えた通りに表現できるのが一番なのですが、そうはいかないもの。

特に映画監督となると、考えたものと他人を使って表現するためより考えたものと異なっていくかと。

 

もっともアニメーションですべて自分でやってしまうというすさまじい事をする人もいますけど。

 

本作は奇妙な繋がりから映画作りを考える作家の話となっています。

 

本作のポイントは奇妙な繋がり。

多くの作品を生み出しながらもスランプに陥っていた作家のジュニ。

音信不通の後輩が地方都市を訪れたところ、奇妙な縁を繰り返すことに。

その中に俳優を休業しているギルスとであい彼女にインスピレーションを受けたジュニは密かに温めていた映画の企画をギルスに話、作品に出演してほしいと頼む。

悩むギルスだったが、その後も奇妙な縁が続いていく。

 

果たしてジュニの映画作りはどうなっていくのか?

 

本作は大部分がモノクロで展開しているのですが、ゆえに登場人物の心理描写の揺らぎが分かりやすくなっています(と思う)。

また、行く先々で奇妙な縁で繋がっていく様子は中々面白いものとなっています。

 

見どころは終盤、ジュニの作品。

念願の映画が完成、その内容は?

今までのモノクロの展開が活きているシーンとなっています。

 

気になった点は冗長なシーンが随所にみられる点。

もちろん作品の味にもなるのですが、代り映えしないシーンが多く、どうしても退屈に見えてしまいます。

 

良くも悪くも非常にのんびりした作品。

縁のつながりにニヤニヤするのも良いのですが、集中するのが大変かも。

じっくり味わえる作品と考えればよいかも。

 

 

 

 

ギルス役の人の代表作。

非常にえっちぃ作品ですが、クライマックスのたばこのシーンは泣けます。