亡くなった母親の元に向かう途中人をひいてしまった工藤
そこで男の遺体を母親の棺桶に隠し誤魔化す事に
しかし、その様子を見ていたものがいた
鑑賞日 2023年6月20日
映画館 セントラル
悪い時な悪い事が続くもの。
まさに不運のジェットコースター、もうこうなると落ち着くまでじっとするしか。
本作はそんな不運のジェットコースターに乗ってしまった男、しかしその裏には陰謀が隠されていた!?
原作は韓国映画で、主演が岡田准一さんと綾野剛さんとなったことで話題になりました。
本作のポイントは不運と陰謀。
危篤の母の元に向かうため夜中の大雨の中、車を飛ばしていた刑事の工藤(ちなみに飲酒運転)は突然道に飛び出した男をひいてしまう。
ちょうど母が亡くなったと連絡があり、また賄賂の捜査が入ると知り気が動転した工藤は男の遺体を車に乗せてしまう。
飲酒運転の検問を何とか?切り抜けた工藤は証拠隠滅のため男の遺体を母親の棺桶に入れ火葬する事に。
一方、警察の賄賂を捜査に来た矢崎だったが本当の目的は別にあった。
果たして工藤は証拠隠滅ができるか?(いやダメだろ)
前半はひき逃げをしてしまった工藤を中心としたスリリングなドタバタ劇。
一方後半は工藤のドタバタの裏で裏金などの不正に手を染めていた矢崎を中心にした展開。
前半の工藤のピンチが可愛く見えてくるほどのドロドロ劇は前半の無茶苦茶感をぶち壊しにするほどの狂気に満ちています。
見どころは中盤遺体の隠し方。
とっさの思い付きで母の棺に遺体を隠すというウルトラCを思いついた工藤。
火葬したら遺骨が二つ出てくるからその時点で大騒ぎになる気がするけどともかく今隠せれば!
通夜も行わず一人で寝ずの番をするという時点でも中々ぶっ飛んでいます。
気になった点は前半のドタバタが後半かすんでしまうこと。
それだけ矢崎が関わる陰謀の闇が深すぎてげんなりしてきます。
ツッコミどころは・・
工藤以外の車も監視カメラに映ったんじゃね?
どうしても後半どんどんグダグダになっていってしまい、勢いが尻すぼみになってしまうのはもったいない本作。
特にラストは・・止まるんじゃねぇぞ・・
前半のドタバタ劇は楽しいので、それで満足できれば御の字ということかも。
なお、余談ですが岡田准一さん主演の作品はひらパーによるアレンジポスターが作られるのが定番。
今回も素敵なものに仕上がっていました。
不幸が連鎖してしまった作品としてチョイス。
どんどん状況が悪くなっていく様はなんとも。




