現実と夢と虚構の狭間で インフル病みのペドロフ家 | Mの国より愛を込めて

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インフルエンザで朦朧としながら街を歩くペトロフ

そして、友人?のイゴーリの悪ふざけに巻き込まれてしまう

騒動で気を失うペトロフ、その時幼き日を思い出すが?

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2022年6月2日

映画館 キネマ館

 

R15+対象

 

殺人描写

 

体の防御反応である発熱。

体がウィルスと闘っている証拠なのですが、あまりの高熱になると意識が朦朧とする事も。

 

まあ、最近はコロナワクチンの副作用で高熱が出る事もあります。

というか、今週の土日はそれで倒れていました。

 

本作はそんなインフルエンザで高熱にうなされた男の話。

舞台がロシアという事で色んな意味で話題をさらった作品です。

 

本作のポイントは狂気の今と望郷の過去。

インフルエンザで意識がもうろうとしていたペトロフ。

その時、友人?のイゴーリと出会い、霊柩車を強奪するという無茶苦茶な事に駆り出されてしまう。

一方、ペトロフの元妻で司書として働くペトロワは暴力の欲求がおされられなくなっていた。

その後、友人宅を駆けまわった結果意識を失ったペトロフ、そして夢の中で幼き日にヨールカのイベントを思い出していた。

そして、現代でもペトロフの息子にヨールカに連れていく約束を思い出していた。

 

果たしてペトロフは熱から覚める事が出来るのか?

 

初っ端から虐殺が行われていたり、女子に卑猥な事を話したジジイがボコられたりとヤバさがひしひしと伝わってきます。

一方時折、ペトロフの回想が入るのですが、ホームビデオのような映像となっており、微笑ましい展開・・まあ、嫌な思い出も。

 

また、ペトロフの元妻であるペトロワは舐めた事をする人物を半殺しにしたり、息子を殺しそうになったり、炭鉱夫をぶっ殺したりと

 

 

設定だけ見ると今話題の偽装家族の嫁に似ているかも。

いや、演じている人は結構美人ですけど。

 

見どころは中盤、ペトロフの知人の末路。

小説家を志すも、編集者の目に叶わず自殺を決意するのですが?

本作は長回しのシーンが随所にあるのですが、このシーンは特に力が入っているシーンとなっています。

 

気になった点は場面設定が分かりづらい事。

時間の流れも無茶苦茶なので、展開の流れを掴むのに難儀します。

まあ、オチを考えるとある意味仕方が無いのかも。

 

後半は何故かモノクロとなりとある女性の話となるのですが、ペトロフの回想シーンと繋がるシーンとなっています。

そして、ラストはまた意味不明な展開が・・

実は色々と繋がりが見えるので、そのあたりも注目するとより楽しめる作品となっています。

 

なお、どうでもよい話ではありますが

 

 

ヨールカの仮装でペトロフの息子はソニック・ザ・ヘッジホッグのコスプレをしていたりします。

日本でもアメリカでロシアでもソニックは大人気だゼー