「ベニスに死す」で世界中で注目を集めたビョルン
その人気は多くの女性のみならず男性も魅了していた
しかし、現在のビョルンはその栄光に苦しんでいた
鑑賞日 2022年1月25日
映画館 キネマ館
人間、見た目が良いと色々得をするもの。
イケメンに限るとか、料理にオマケが付いてくるとか、告白されるとか・・
畜生!そんなシュチュエーション、出会ってみたかった!
とはいえ、イケメン過ぎるのも困るようで?
本作は「ベニスに死す」で一世を風靡したビョルン・アンドレセンの半生を追った作品。
実のところビョルンについて余り知らなかったのですが、「ミッドサマー」で彼が出演していた事がちょっと話題になっていました。
さて、本作のポイントは人生が変わった作品。
元々ストックホルムの片田舎で音楽好きな少年だったビョルン。
そんな折、祖母の後押しでヴィスコンティ監督の新作「ベニスに死す」のオーディションに参加したところ、監督の感性に触れ出演が決定する。
そして、プレミア上映の際「世界で一番美しい少年」と紹介され、世界中で話題になっていく。
それから50年後、消費されつくした彼は日常生活に支障が出るほどボロボロになり果てていた。
果たして、彼に何があったのか?
本作は「ベニスに死す」のオーディションやメイキング映像と現在のビョルンの行動を追うシーンとなっています。
なお、ビョルンは日本にも縁があり、まさかのレコードデビューも果たしています。
なんだか色々申し訳ない気持ちで一杯になる事請け合いです。
見どころは後半、娘との語らい。
実は以前結婚しており、娘がいるビョルン。
息子もいたのですが・・
今だからこそ話せる関係になったとも言えるようです。
気になった点はベニスに死すと現在の間がごっそり抜けている事。
そのため半生を振り返るにしてはちょっと物足りないかも。
今だと児童虐待待ったなしの状況に投げ込まれていたと考えると、悲惨な時代だったかも。
それでなくても彼の生い立ちは結構衝撃的なものとなっています。
往年の有名人のその後が気になる人は是非。
久しぶりに映画に出演した作品。
非常に話題になった作品ですが、言わせてもらうと内容な無いよう。


