不正の証拠を抹消するため父親が殺されたコナー。
追跡者から逃げる最中、森林消防士のハンナと出会う。
彼女の助けを借り脱出を図るが、行く手に山火事が迫っていた。
鑑賞日 2021年9月15日
映画館 セントラル
追跡者から命を狙われる、フィクションではお馴染みのシーンですが、その逃走を阻む障害は千差万別。
本作は追跡者と山火事という二つの脅威から逃げる話。
主人公をアンジェリーナ・ジョリーが演じている事で話題になりました。
本作のポイントは暴走していく追跡者。
山林火災の消火活動の指揮を執るも死者が出てしまったことがトラウマになってしまっていたハンナはリハビリを兼ねて山小屋で山林火災の警備の任務に就くことに。
一方その頃、政府を揺るが不正行為の情報を抹消するためジャックとパトリックは関係者を次々に抹殺。
そして、車で逃走を図っていた男も惨殺されるが、その様子を息子のコナーが目撃していた。
逃げるコナーはその道中ハンナと出会い、事の顛末を説明、共にマ日向かう事となる。
一方、ジャックたちはコナーの叔父であるイーサン夫婦を尋問に向かいつつ、時間を稼ぐため山に火を放っていた。
果たしてコナーは追跡者から逃げ切る事が出来るのか?
一応主人公はコナーとハンナなのですが、彼ら以上に目立っているのが追跡者のジャックとパトリック。
お偉い方から不正の証拠を抹消するため、有無を言わさず対象を抹殺、邪魔するヤツも抹殺と血も涙もない野郎なのですが、人数が少ない事をぼやき、ターゲットを逃した途端、突如としてボロが出まくる残念な連中です。
事故を目撃した主婦を射殺する非常さを見せたかと思えば、妊婦であるイーサンの妻は中々殺そうとせず逆に反撃される始末。
挙句の果てには時間稼ぎに山に火を放つけど、どえらい火災になってしまい、逆効果になってしまうなど、コイツ等どんだけポンコツなんだよ!と思ってしまう次第です。
一方、逃げる側のハンナは一日に二回落雷を受けるという奇跡を見せますが、だからどうしたというレベル。
しかも、何故か突然引き換えすなど、こちらもポンコツなのかも。
見どころは中盤、妊婦の逆襲。
コナーの情報を入手するため叔父であるイーサンの妻を襲うジャックたち。
相手が妊婦とあって、殺さずいたぶろうとするジャックたちだったけど、サバイバル術を使って逆に反撃!
なすすべなく逃げ惑うジャックたちのヘッポコっぷりを見せてくれます。
その後、イーサンの妻は馬で疾走したりとカッコイイ役回りとなっています。
気になった点は山林火災と追跡者の組み合わせが余り良くない事。
追跡者はヘッポコだし、山林火災は緊張感は無いと折角のウリがぼやけてしまっている感があります。
山林火災と追跡者の要素が残念になってしまい、色々勿体ない本作。
顎で使われる追跡者の悲哀に涙するのには良いかもしれませんが。
火災を題材にした作品が好きな人なら楽しめるかもです。
こちらはガチの山林火災の話。
実話を題材にしているのですが、やるせない内容かも。