故郷の森を追われ街中にたどり着いた妖精のシャオヘイ
そんな折同じ妖精のフーシーとその仲間たちと出会う
初めて仲間が出来るシャオヘイ、しかし謎の男が乱入してきた
鑑賞日 2020年11月22日
映画館 セントラル
日本が世界に誇るジャパニメーション。
とはいえ、一時期制作を当時人件費が安かった海外に委託していたため、アジア圏を中心にセル画調のアニメの技術が非常に高くなっています。
本作もそんな海外製のセル画調のアニメ。
元々は一昨年にひっそりと公開されたのですが、吹き替え版として昨年改めて公開されたところ中々のヒットを記録した事で知られています。
中身としては幼い(と言っても数百年単位で生きているけど)妖精のシャオヘイを巡り同じ精霊のフーシーと人間であるムゲンがバッチバチにぶつかり合う展開。
もっぱらフーシーとの絡みは冒頭くらいで、ムゲンとの付き合いのシーンの方が圧倒的に長かったりします。
なお、肝心のアニメの方ですが、(あくまで個人的な見解として)日本の作品に比べると線が太かったり、背景の書き込みが甘かったりしますが、動きの描写は遜色ないレベル。
それこそ派手はエフェクトで作画を誤魔化す事が多い昨今の作品と比べると、動きのあるシーンは生き生きとしています。
展開も面白く、後半の激しいバトルシーンなど見応えのある本作。
このレベルの作品が海外で作られた事に驚きつつ、海外のジャパニメーションの可能性を感じるものとなっています。
まあ、ぶっちゃげ日本の場合、人気声優が声をあてればそこそこヒットすんじゃね?という感はありますが。
海外に羽ばたいたジャパニメーションとしてチョイス。
新海誠監督の作品を制作している会社と中国の制作陣による共同の作品。
三つの独立した作品が最後に繋がるラストはお見事。

