映画のアクションを請け負ってきたスタントたち
しかし、スタントウーマン達は長らく不遇の時代を過ごしてきた
それでも自分たちの可能性を信じ磨き続けた姿があった
鑑賞日 2021年2月7日
映画館 キネマ館
映画の花形といえばアクション。
手に汗握るアクションはハラハラドキドキをもたらすものです。
とはいえ、危険と隣り合わせのシーンなので、多くの場合俳優ではなくスタントが行う事に。
本作はそんな女性スタントたちの話。
女優のスタントは女性スタンドがやるもんだろ?いやいや、そうでも無い様で。
本作のポイントは磨き続ける技。
映画の黎明期の時代、産業としては未熟だった映画業界は低賃金で雇える女性たちが主演を張り、アクションをこなしていた。
ところが映画が産業になると分かり、結果女性は追いやられ、女優のスタントも男性スタントが行うのが当たり前になっていった。
それでも女性たちは自分たちの体を鍛え、技術を磨きスタントとしての実力を磨いていった。
そして彼女たちはアクションに挑んでいく!
新旧の女性スタントたちのインタビューが中心なのですが、現役のスタントたちの肉体はまさにアクションスター顔負け。
そして、出来るだけ女優達に近づくよう、美しく整えられているのも特徴。
まさに今の女性が理想とする体系となっています。
また、スタントたちの歴史も少し垣間見えるのも本作の特徴。
特にTVシリーズのワンダーウーマンはインパクトがあります。
見どころは中盤、サービスのカーチェイス。
ワイルドスピードシリーズのスタントをを務めた女性によるカーチェイス。
閑静な住宅地に爆音が鳴り響く!
これも日々の練習の賜物という事で。
気になった点は映画のスタントシーンがかなり短い事。
彼女たちによるスタントシーンが流れるのですが、どのシーンも数秒足らず。
それだけ数は多いのですが、もう少しゆっくり見たかったところです。
女性には出来ないと思われていた事を出来ると知らしめ、その存在を広めていく。
そして、その先をも見せてくれる作品となっていました。
余談ですが、数年前に公開されたゴーストバスターズは色々先進的な事をしていたようです。
興行収入には直結しませんでしたが、可能性を感じます。
日本的なスタントマンであるスーツアクターの話。
以前本当にスーツアクターを務めていた唐沢寿明さんが主演を務めた事で話題になりました。