療養中の都督の変わりとして彼の務めを果たしてきた影武者
そして、領土を取り戻すため敵将に戦いを挑むこととなる
闘いに向け傘の使い方をマスターする影武者だったが？
鑑賞日 2019年10月23日
映画館 キネマ館
影武者、それは権力者の隠し玉。
いつ何時刺客に襲われるかもしれない権力者に変わり、人前に姿を現すものたち。
日本の武将でも武田信玄や徳川家康にもいたとかいないとか。
本作はそんな影武者が主に変わり無茶をするという話。
三国志において蜀と呉が争った荊州争奪戦を題材にしているそうです。
そのため、三国志を知っていると元ネタのキャラが分かるのでちょっとニヤニヤできます。
本作のポイントは影武者の存在。
大国である炎国と同盟を結びながらも弱小国に甘んじていた沛国で国を纏めていた重臣の都督。
立派なふるまいと妻の小艾との息の合った琴の演奏で国王からの信頼も厚かった。
しかし人前にでる都督は影武者であり、本物は以前の闘いで受けた傷への恨みから性根が曲がり始めていた。
そして都督は炎国に奪われた領土を取り戻すため影武者と敵将とぶつける策を計画。
猛将として知られる敵将の攻撃をいなす傘での戦い方を叩き込まれた影武者の姿に小艾の心は揺れ動いていた。
果たして影武者は都督の命通りに悲願を果たすことが出来るのか？
本作でまず目を引くのが白と黒を基調とした色彩で構成されている事。
それに加え血の赤が非常に鮮烈な印象を出すことになります。
また劇中はずっと雨が降っている展開のため水の演出も個性的となっています。
アクションについても傘を使った戦い方をするので一味違ったものとなっています。
見どころは中盤、傘の戦い方のレクチャー。
敵将の猛攻に対抗するため傘を使った闘いをする事に。
しかしボロボロの都督の攻撃すら満足に受けれない影武者に小艾が手ほどきすることに。
二人の息の合った特訓は美しいの一言です。
気になった点は都督の影武者意外に影武者が登場しない事。
設定上他にも影武者がいてもよさそうなものですが・・
中盤に大きな見せ場がある分、そこで力尽きてしまい、後半は蛇足気味になってしまった本作。
無理にまとめるくらいなら見せ場で終わらしても良かったようなところです。
後半にケチがついてしまっていますが、中盤までは色々演出に凝っているのでそこだけでも見てほしい作品です。
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影武者繋がりでチョイス。
国王と瓜二つの青年が影武者となり、病に倒れた国王の代わりに政治を行う事になってしまう作品。
こちらの一人二役も中々面白いです。