非常に大きなセットを組み撮影された「続・夕日のガンマン」
撮影後はセットはそのまま放置され、埋もれていった
しかし、作品のファンが埋もれたセットの発掘に取り掛かる!
鑑賞日 2019年5月23日
映画館 キネマ館
聖地巡礼
本来は宗教の重要な場所を訪れることなのですが、昨今は漫画やアニメの舞台を訪れることを指すことが多くなっています。
そのため、最近は地元をアニメの聖地に!という動きもあるとか。
というか、それを国がやろうとしているという話も、うん、なんだか違うような気がするぞ。
ともあれ、観光資源としては優秀な聖地巡礼、勿論それは映画においても同じことが言えます。
本作はそんな埋もれた映画の聖地を復活させた人たちの話。
傍から見たら何しているんだろう?なのですが、クライマックスは・・?
本作のポイントは作品への熱い思い。
60年代に映画界を席巻したマカロニウエスタン。
その代名詞ともいえる作品「続・夕日のガンマン」は多くの映画ファンを虜にしてきた。
それから約50年後、撮影現場となったスペインの片田舎ではセットは土に埋もれていた。
そこが撮影現場と知った一部のファンはセットを基に戻そうと動き出すこととなる。
多くのファンたちの助力により再び日の目をみたセット、彼らの情熱の行きつく先は?
先にマカロニウエスタンを説明すると娯楽要素を多く盛り込まれた西部劇の総称。
本作を撮った監督の多くがイタリア出身だったこともありマカロニウエスタンと呼ばれています。
そんなマカロニウエスタンから一躍スターダムにのし上がった俳優といえばクリント・イーストウッドが知られています。
本作はそんなマカロニウエスタンの名作「続・夕日のガンマン」の撮影現場を掘り起こそうというもの。
なお本作の原題は「The Good The Bad The Ugly」なのですが、日本では主演と監督が同じ作品「夕日のガンマン」の続編みたいな扱いになってしまいました。
今も昔も邦題のセンスの無さにはあきれる次第です。
見どころは後半、設営現場でのイベント。
丁度「続・夕日のガンマン」が上映50周年を迎えるということで、掘り起こした撮影現場を使いイベントを行う事に。
クライマックスのシーンを再現したりと盛り上がる中作品に携わった人や本作をライブのオープニグに使用しているメタリカのインタビューに会場は大盛り上がり。
ファンでなくても色々思いがこみ上げてくる気がします。
気になった点は「続・夕日のガンマン」の作品としての良さをあまり伝えられていない事。
正直分かっていること前提で展開するのですが、いや、話していたけれども編集でカットしたという方が正しいのかも。
もう少し作品の良さを伝えても良かったのかと。
撮影現場を再現するだけでも胸が熱くなる作品なのですが、撮影の裏話が見れるのもポイント。
独裁政権下のスペインでどのように撮影されたのかとい面白い話も聞けたりします。
聖地という存在について色々可能性を感じることが出来る本作。
ひょっとしたら自宅の近くが聖地だったりするかも!?
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続・夕日のガンマンをアレンジした作品。
韓流スターが出演していますので韓流映画が好きな人なら特にオススメ。