求められているもの 夜間もやっている保育園 | Mの国より愛を込めて

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世間のニーズに求められ整備された夜間保育園

様々な事情により夜間保育で成長していく子供達

そして状況は年々悪化していっているが?

 

 

 

 

 

公式サイト

 

鑑賞日 2017/12/31

映画館 キネマ館

 

近年事あるごとに話題になる保育園不足。

就労人口の減少を抑えるため、女性が出産後も働き続けられるためには必要不可欠なモノなのですが、用地の確保や周辺住民の建設反対運動、加えて給与の低さから保育士自体が不足する事態となっており、まさに泥沼の状況になっています。

 

本作はそんな保育園を題材にした作品。

しかし普通の保育園ではなく、いわゆる夜間保育園と呼ばれる保育園を追ったドキュメンタリー映画となっています。

 

本作のポイントは変わらないニーズ。

夜間働く親のニーズにより誕生したベビーホテル。

しかし、死亡事故が相次いだため今から35年ほど前に法律が改正し夜間保育が解禁。

東京のエイビイシイ保育園は夜間保育を実施している保育園の一つ。

24時間保育を行っており、同保育所でお世話になった子供達は数知れず。

しかし、保育園に対するニーズが増えるにつれ保育園も様々な変化と危機が訪れていた。

 

夜間保育園は人々のニーズを受け止めきれるのか?

 

今から約35年前に誕生した夜間保育園、言うまでもなくニーズが多いため認可保育園で夜間保育を行っている数は

 

80

 

!?

普通の保育園が2万以上あるのに、夜間保育をやっているのは1%未満という有様だったりします。

勿論、人材を集めるのが大変といったこともありますが、流石にコレ少なすぎる。

実はニーズが無い・・という訳はさらさらなく、実際夜間に子供を預けるの無認可の保育園かベビーホテルを利用している状況です。

 

嗚呼、この国は30年間何をしてきたんだ。

 

なお、夜間保育でも通常の保育園と同様、ニーズと苦情が大きくなっているとのこと。

ここまで保育所不足となると、夜間の日中も変わりないという事かも。

 

見どころ、気になった点は今回は割愛。

保育所ニーズがひしひしと伝わってきますので、それだけで十分です

(あえて言えばエイビイシイ保育園の割合が多く、同保育園の宣伝になっている所かと)

 

長年から指摘されていた問題が今日になっても全然解決できていない事に愕然としてしまったのが正直なところ。

子育ての問題を棚上げにして少子化が改善するはずもなく、このままズルズル先延ばしを続けてしまう可能性が非常に高い状況です。

 

というか、無償化なんてどうでもいい事をやろうとしている時点で解決する気が全くないとしか

 

 

外の解決できない問題に血眼になる前に内の解決できる(はずの)問題に取り組むべきなのです。