文字に託した反抗 ヒトラーへの285枚の葉書 | Mの国より愛を込めて

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戦勝に沸くドイツの中にて息子を亡くしたオットー

そこで匿名でナチスを批判するカードを各地で配布することに

捜査する警察だったが、中々オットーにたどり着けなかった

 

 

 

 

 

 

公式サイト

 

鑑賞日 H29.8.27

映画館 キネマ館

 

なんだか最近ヒトラーの名前がついた映画が上映されることが多いような気がする今日この頃。

去年は現在にタイムスリップしてきた「帰ってきたヒトラー」や地雷の撤去作業を強いられる青年兵の哀愁に涙を誘う「ヒトラーのわすれもの」など、どれも一癖ある作品でした。

本作もそんなヒトラーを冠に据えた作品。

面白いのが第二次世界大戦の初期のドイツの実話を基にしている点。

まあ、この時期の犯行行為となると・・

 

本作のポイントは意地を通した反抗。

第二次世界大戦初期、連戦連勝で活気づくドイツ、そんな中一人息子の戦死通知に打ちひしがれたオットーとエリーゼ。

オットーはナチスへの批判を強めるが政府の監視が厳しくなりつつあり、また人々も政府への批判に消極的。

そこで、匿名で政府非難のカードを作り、さりげなく人々の目に触れさせる行動を開始する。

以後政府非難のカードが次々警察に届けられるが、人員不足に陥っていた警察は中々オットーにたどり着けない。

 

ひたむきにカードを作成するオットー、彼の意地はどこまで通すことが出来るのか?

 

なお、政府批判のカードですが一枚一枚オットーの手作り。

わざわざフォントに拘ったり、ちょっとした芸駒な事をやっていたためか、タイトル通り作られたカードは285枚。

これを多いとみるか、少ないとみるか・・まあ少ないかも。

 

見どころは中盤、最初のカード配布。

最初の反抗となるだけに、オットーとエリーゼの緊張もひとしお。

ここで見つかったら・・犯罪に手を染める一般市民の苦悩と揺ぎ無い意地が垣間見えるシーンです。

 

気になった点は警察の捜査がザルすぎる事。

結局オットーにたどり着いたのも彼のミスによるもの。

本当にやる気あるのか・・無いよねぇ

 

正直オチは・・なのですが、オットーとエリーゼの意地は最後まで貫かれています。

こういった小さな反逆も掘り起こされる時期に来ているのかもしれません。

 

 

 

やはり第二次世界大戦初期の実話を基にした作品。

こちらも一市民の反抗なのですが、こちらはより直接的です。