編集の大切さ リップヴァンウィンクルの花嫁 | Mの国より愛を込めて

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何でも屋の亜室に結婚式の出席者代行をお願いした七海
その後夫の浮気を疑った七海は再び亜室に依頼
しかし、逆に浮気の証拠を突きつけられ七海は全てを失ってしまう









公式サイト


観賞日 H28.6.18
映画館 キネマ館


最近の映画の傾向として、編集で落としきれない作品が多く見られます。
元々映画は2時間にまとめられているものですが、折角撮影した作品ならば出来るだけ使ってあげたいのが監督の思うとこと。
そのため上映時間が2時間をオーバーしたり、また前後編になったりします。

まあ前後編は興行収益的な部分もありますが、客からしたら迷惑かも。

しかし、話としてまとまりがあればまだ良いのですが、明らかに展開に違和感があると・・

本作は、そんな違和感があるつなぎをしてしまったため、無駄に上映時間が長くなってしまった作品。
一応主演は黒木華さん、加えて綾野剛さんと・・

COCCO?
何故触ったら壊れそうなミュージシャンが出演しているんだ?


まあ、この触ったら壊れそうなキャラが重要なのですが。

本作のポイントは・・

話が前半と後半でぶつ切りになっていること
いや、マジで

ちゃんと説明すると、お見合いサイトで結婚相手を見つけた七海。
しかし、親族が少ないため披露宴の参加者を危惧した彼女はネットの伝手で何でも屋の亜室に披露宴での出席者代行を依頼。
滞りなく式は終了したものの、その後夫の浮気調査を亜室に依頼するも、逆に夫の母親から浮気の証拠を突きつけられ、気が動転した七海は逃げるように落ちぶれていく・・
そんな彼女に助けの手を差し伸べた亜室は七海のバイトと称して披露宴の出席代行を依頼。
そこでウソの家族を演じた中で女優をなのる真白と出会い、ひょんな事から一緒に暮らすことに。

奇妙な屋敷で暮らす二人、その生活に隠された事実とは?

という訳で、平たく言うと自己主張が皆無の女性が急転直下で地の底に落ちていくカイジ的な前半と、たまたま知り合った女性との同棲生活の後半に分かれています。

今回は先に気になった点から、まあ予想は付いているかも知れませんが

前半の設定が後半に全く生かされていないこと

前半はSNSを重視した希薄な人間関係がテーマとして存在しているのですが、後半ではそういった設定がからっきしなくなります。
あと、七海が浮気に巻き込まれたのに亜室が関わっているのですが、その説明も無し。

その前に動画の出所を聞けよ。

ぶっちゃげ前半部分の救いの無さ、理不尽さ、主人公のアホさが度を過ぎているためムカツクこと必至。
後半は比較的普通なので、七海が披露宴代行出席する場面からはじめるべきだったかと。
ここからでも上映時間2時間なんで。
(本作の上映時間は約3時間)
結局七海と真白のアカウントが小説を基にしている説明なかったし。

見所は黒木華さんのメイド姿が見れること。

ガチ天使です。
コレを見るためにお金を払う価値はあります。

はっきり言って前半がク○過ぎるのでそれが後半にまで引きずってしまうという非常に残念な作品。
ここまで編集が○ソな作品はそうお目にかかれるものでありません、いや、お目にかかりたくもありません。
しかし、黒木さんのメイド姿は非常に捨てがたいので・・

上映開始1時間はブラブラして、その後映画を見るのが正しい鑑賞法となっています。

9月にDVDになるみたいなので、その際も前半部分はすっ飛ばしてください。
それだけで本作は素晴らしい作品となります。



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黒木華さんといえばコレ。
ももいろクローバーZのメンバーが出演したことで知られていますが、本作の最大の見所は黒木さんである事に間違いありません。