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金魚ながら人間に姿を変えられる赤子は老作家とべったり
奇妙な関係ながら毎日楽しい日々を送っていた
その日常が脆くはかないものであることは理解していたが?








公式サイト

観賞日 H28.6.12
映画館 キネマ館


日本の文化ともいえる擬人化。
生物やモノなどをあえて人間に見立てるのはよく考えると変態の極み。
そして本作もそんな変態的な作品・・とも言えるかも。

というのも、本作のヒロインは

金魚の擬人化

ありそうで無かった、赤くフリフリの可愛いヤツ。
そんな金魚を演じるのは変な役なら何でも来いな二階堂ふみさん。

普通の女子高生と変態金魚を同時期に撮影を行っていた思うと色々こみ上げてくるものがあります。

まあ、こちらの方が本領発揮ですかね。

本作のポイントは金魚がいる生活。
何故か人間となった金魚 赤子と生活する事になった老作家。
そんな彼女の大胆で突拍子も無い行動に老作家は振り回されつつ、充実した日々を送っていた。
そんな彼らに取り巻く人々も金魚売りや女幽霊など変わった人々ばかり。
しかし才能が枯渇した老作家は才能に溢れながら若くして亡くなった芥川の亡霊に苦しみ、そして赤子との生活にも亀裂が出来、赤子も突拍子も無い行動をとってしまう。

二人の奇妙な生活の結末は?


本作は章仕立てとなっており、どの章でも赤子の不思議な人々との交流となっいるのですが、取り分け赤子の言葉遣いは非常に刺激的なもの。

というか、全裸になったり、尻を出したり、あえぎ声を出したり、非常にけしからん金魚でございます。
普通の女子高生と変態金魚を(以下省略)


後は、芥川を演じている高良健吾さんも危険な色気を出しています。

見所は冒頭、赤子との会話。
冒頭だけあって、赤子と老作家との関係を映しているのですが。
うん、なんだ。
色々エロい。

もう一つは後半、芥川との対面。
出番が余り多くない芥川ですが、その存在は赤子にも負けず劣らす強烈なモノになっています。

気になった点は話の起伏が分かりづらい事。
というのも、本作は純文学を映画化したような作品なので、展開が掴みづらいのが難点。
まあ、ノリで見るには良いかもしれませんが、ソコまでテンポが良い作品でもありませんので・・

良くも悪くも文学的な作品のため、とっつきが悪いのが難点ですが、題材として中々面白いものとなっています。
とにかく赤子の行動にドキドキハラハラ、ニヤニヤ、ムフフとほくそ笑みながら見るに限ります。




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最近気付きましたが、二階堂ふみさんの初出演作品。
役所光司さんの初監督作品でもあります。
不運な事故で息子を亡くした男の再生の話となっています。