直球青春! 幕が上がる | Mの国より愛を込めて

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演劇部の部長となったさおりだったが気持ちが空回り
そんな折、新任教師で元役者の吉岡により成長する演劇部
一方さおりには違う道が照らされていた








公式サイト

観賞日 H27.3.1
映画館 セントラル

群雄割拠のアイドル戦国時代において、トップアイドルグループといっても過言ではない「ももいろクローバーZ」。
元々はイロモノ系としてひっそり活動していたグループだったのですが、メンバーの入れ替わりや”Z”が付いたことでいつの間にかスターダムにのし上がってきました。
取り分け「歌より踊り」と言われるアイドルパフォーマンス(それこそ口パk・・)において、彼女たちはガチで歌って踊るのもファンが増えた要因かと思います。

そんなももクロが主演となった作品が本作。
とはいえアイドルが出演する映画というのは風当たりが強いもの。
どうせまた旬なアイドルを前面に押したファン向けの作品じゃね?
監督も一時期はブイブイ言わせたけどすっかり落ち目な本広監督だし。

まあ、一番大きい不安要素は製作がフジということです。

あ、ももいろクローバーZとしては初出演ですが、旧ももクロ時代に映画出演をしていますので完全初出演ではなりませんのであしからず。

Mの国に「ももクロ」がやってくるゼーット!

そして、ももクロの舞台挨拶に申し込んだけど厳正な抽選の結果落選したぜー!

よろしい
ならばネタバレだ

(ウソ)


さて、本作のポイントは演劇への道。
さおりは友人のユッコとがるると共に演劇部に在籍していたが、上級生が引退に伴い部長に就任。
しかし稽古の方法や目標が定まらず、情けない演劇を行ってしまっていた。
そんな折、新年度からやってきた新任教師で元劇団員の吉岡の即興演技に心奪われるさおり達。
吉岡をコーチとして招き転入生の中西を加えた演劇部は全国大会出場を目標に掲げ練習に明け暮れる。
その中で、さおりに演出家の片鱗を見つけた吉岡はさおりに演出を任せることに。
もがきながらも演出家として、そして部長として演劇部をまとめるさおり。
一方、吉岡にも心境の変化が現れはじめていた。

そして、演劇に青春をつぎ込んだ彼女たちの勝負が始まった!

ももクロといえばアイドルとは思えない程のハイテンションとギャグが持ち味なのですが、本作ではそれを封印し各人が一人の俳優として役を演じています。
吉岡先生を演じた実力派女優の黒木華さんと比べると見劣りをしてしまいますが、アイドルとは思えない演技であることは確かです。

見所は後半の演劇。
銀河鉄道の夜を演目に選んだ演劇部。
嫌になるほど練習していてもやっぱり緊張してしまう部員。
そんな中、さおりだけは冷静に状況を把握し、進行を進めていた。
部員にとってはスタートであり最後かも知れない舞台、緊張感と華やかさが交錯しています。

気になった点はさおりの心の声が多すぎること。
ぶっちゃげ通常のセリフより心の声のほうが多いんじゃないか?と思ってしまうほど。
無理に説明しなくても良い部分もあっただけに削ってよかったかと。
あとは、ももクロのメンバーでも扱いに差があること。
主人公であるさおり役の百田と演劇部のエース ユッコ役の玉井、転入生としてユッコの相方を務める中西役の有安はシーンが多いものの、高城と佐々木は影が薄い!
映画としてのバランスを考えると致し方ない部分もありますが、5人揃ってこそのももクロなのでもうちょっと何とかして欲しかったかも。

中盤に奇妙なシーンがあるものの、直球ストレートのぶっちぎり青春映画。
若さが眩しいシーンも多く、青春っていいなーと思ってしまうこと必至。
アイドル映画だし~とハードルを下げて見ると、意外な掘り出し物になるかもしれません。

超余談ですが「ウィンター タイムマシーン ブルース」に苦笑いしたのはナイショです。




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コチラはサマー
元々ヨーローッパ企画の演劇なのであながち無関係ではなかったりします。
痛快コメディ作品で超オススメ。
ほぼ無名時代の瑛太と上野樹里が出演しているのもミソです。