ダメなものはダメだ ジャッジ! | Mの国より愛を込めて

Mの国より愛を込めて

日本のチベット Mの国より
映画の感想やゲームの散財など
Mの国のホットな話題もあるよ!

道楽で製作したCMを広告祭で賞を取るよう依頼された大滝
広告祭の審査員だった大滝は部下の大田を替え玉にする
しかし広告祭ではCMを巡る論争が渦巻いていた




公式サイト

観賞日 H26.1.12
映画館 セントラル

民間放送局の収入源といえばCM。
テレビ番組の合間に商品やサービスのCMが流れ、コレを見た消費者が商品を知り実際購入をする。
テレビが登場して以来、様々なCMが作られ話題になったりもしました。

最近はネットの普及やテレビを見ない層が増えていますが、宣伝といえば未だにCMが花形であることは間違いありません。

本作はそんなCMの世界選手権を題材にしたもの。
しかし、実際は陰謀渦巻く魑魅魍魎の審査が待ち構えていた?

本作のポイントは広告賞審査
広告主が製作したちくわのCMをサンタモニカ映画祭で優勝させれば大規模契約。
しかし優勝できなければ契約打ち切りを提案された(自称)カリスマCMディレクター大滝一郎。
映画祭で審査員をやる予定だった大滝だったが一目見て無理と判断。
そこで読み方が同じである大田喜一郎は大滝の替え玉に仕立て上げられ、クビを賭けた審査会に投げ込まれてしまう。
その審査会は世界各国のCMディレクターがあの手この手の票集めや、画策を張り巡らせる状況だった。
そんな中、人が良すぎるため中々売り込めない大田。
果たしてちくわのCMは優勝できるのか!?

見所は前半、カップ麺のCM
大田がアシスタントとして参加したきつねうどんのCM
撮影後広告主試写させたところ、キツネのきぐるみをネコに変更するよう指示される。
今更撮りなおせない状況で大田が考えた手は・・
いや、最悪なんだけど確かに笑えるわー
この必死さが分からないとな日本人の思考は貧弱だぜー
しかし、コレが意外な結末を呼ぶことに?

気になった点は、あらゆる点で印象が弱すぎること
まずヒロインのひかりが殆ど活躍しない。
終始大田を馬鹿にしておきながら、終盤突然デレる最悪なツンデレ。

そもそも仕事中にギャンブルしているヤツはクビだろ!

サンタモニカで出会った男友達も何しに登場したか分からない有様です。

次は審査員達にも個性がありません。
結局オカマ二人と悪役の審査委員長だけが目立って後はパッとしません。

肝心のCMもぶつ切りばかりで印象に残りません。
実際に賞を取った作品を使っていたりしますが・・ちゃんと流そうよ。

窓際社員も掘り下げれば面白い要素があったのに、ペンを回しただけ。

なんか、こう・・全てにおいて淡白すぎる!

後は大田に対するパワハラ&陰口が結構酷い。
賞が取れなかったらクビって、その前に責任を擦り付ける会社なんざコッチから願い下げだ!
広告代理店なんて他にもあるしさぁ!

ツッコミどころは・・


宣伝用にサンタモニカに持ってきたちくわを常温保存していること

ちくわって冷蔵庫保存だよね?

あと終盤、さりげなくハッキングをしないでくれ。

設定は面白いものの、調理の方法を間違えて台無しにしてしまった感があります。
一応コメディだけどお笑いの要素が終始空回り(特にオタク要素)しており、逆に痛くなってきます。
主演の妻夫木聡のシーンだけは無駄に多いので、ヘタレなブッキーにニヤニヤするには良いかも。


憑神 [DVD]/TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
¥3,990
Amazon.co.jp

ヘタれなブッキーが見れる作品
後半の展開が重いけど、それまでは人の不幸が愉快になりますw