解き放たれた獣 ジャンゴ | Mの国より愛を込めて

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歯科医師であり賞金稼ぎのシュルツは賞金首を知る奴隷のジャンゴを購入
賞金首を仕留めたシュルツだがジャンゴに賞金稼ぎの才能を見出す
賞金稼ぎとして成長したジャンゴは生き別れた妻を捜すが・・?


公式サイト

観賞日 H25.4.13
映画館 セントラル

R15+対象


Mの国より哀を込めて

過度な流血描写


Mの国より哀を込めて

生殖器描写(ぼかし有り)

おかしな設定と痛快なバイオレンスで毎度皆の度肝を抜いているタランティーノ監督
そんな、監督の最新作となる本作、テーマは

マカロニ

はい、言わずに知れたマカロニウエスタンですよー

一応説明するとマカロニウエスタンとは派手な銃撃戦や血が飛び散る西部劇のこと。
主にイタリア系の製作者が作っていたのでいつの間にかマカロニウエスタンと呼ばれるようになりました。

とにかくハデに血が飛び散るマカロニ、そういった作品を得意とするタランティーノ監督にとっては最高の題材といえるでしょう。

本作のポイントは主人公のジャンゴ
本作の舞台は南北戦争の直前ということで奴隷制度が健在だった頃のアメリカ
奴隷としてつれられていたジャンゴを買ったのは歯科医師のシュルツ。
しかしシュルツの本業?は賞金稼ぎ、しかも生死問わずの獲物を狙う中々のつわもの。
元々ジャンゴを買った理由も賞金首の顔を知っているジャンゴにその相手を教えてもらうため。
難なく賞金を手に入れた(もちろん賞金首はあの世行き)けど、ジャンゴに賞金稼ぎの才能を見出したシュルツはジャンゴを自由人として育てることに。
めきめき実力をつけていったジャンゴは目的だった生き別れた妻を見つけるものの、大富豪の奴隷という手が出せない状況。
そこでジャンゴとシュルツは策を講じるけど・・

ジャンゴの成長が凄まじいため、シュルツもやや不安がる所があります。
果たしてこの獣を止めることが出来るのか?

見所は後半の銃撃戦。
とあるきっかけでシュルツが発砲したことにより、銃撃戦に。
敵中ど真ん中だったジャンゴは己の力をフルに使って多数の敵に挑む!
飛び交う銃弾、響き渡る銃声、舞い上がる血しぶき。
マカロニの醍醐味です。
お約束の撃たれたけど中々死なずに終始苦しむヤツも居ます。

もう一つは終盤、クライマックスのシーン
詳しくは書きませんが、全てを手に入れた男の落とし前。
非常に痛快なシーンです。

気になったのはジャンゴとシュルツの計画が冗長なこと。
偉く遠まわしな作戦なので、もうちょっとストレートにやってくれればねぇ
前作(イングロリアス バスターズ)の酒場のシーンも対外だったけど、それよりかはマシ・・なはず。
シュルツが歯科医師という設定が中盤以降おざなりになってしまうのも勿体無いです。
奇妙な馬車も前半でお別れになりますし。

悪役のフランスかぶれの富豪キャンディをディカプリオが演じるなど、無駄に豪華なキャスティングも本作の魅力。
スプラッタシーンは酷くないのでゴア表現が苦手な人でも大丈夫。
オチが痛快なので、爽快なマカロニを楽しみたいならオススメできます。

・・まあ3時間の上映時間はやっぱり長いけど。


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タランティーノ監督の前作。
ナチ嫌いの特殊部隊がナチを血祭りに上げる作品。
上映した時に面白くなかったら返金するという強気な宣伝をしていました。
まあ先にも書いたとおり酒場のシーンは冗長すぎるけど。