その叔母の家には小人が住んでいると言う言い伝えがあった
公式サイト
鑑賞日 H22.7.23
映画館 セントラル
本作はスタジオジブリの最新作で本年の夏休み映画の筆頭に上げられています。
宮崎駿氏は直接関わっていないものの上映前から多くのPR活動を行っており知名度は抜群。
公開後土日祝の上映では満席が続いています。
本作は古い洋館を舞台にした、病気の少年と借りぐらしの小人との出会いと別れの話です。
なお時代設定がイマイチ分かりにくいのですが
思いっきり現在です
(途中携帯電話を使うシーンがある)
ジブリ作品のお約束として俳優が声を担当しますが、本作も主人公のアリエッティに志田未来、翔に神木隆之介その他有名俳優が登場します。
相変わらずアニメファンからは嫌がられている行為ですが本作は志田未来が予想以上に好演、下手な声優顔負けの素晴しい声を聞かせてくれます。
まあそれ以外は何時ものジブリ声優でしたけどね。
本作の魅力は小人から見た世界、特に前半はそれが遺憾なく発揮されています。
アリエッティたち小人の身長は10cmほど、草を駆け下り地面すれすれを走り回ります。
そして道具の扱いがユニーク、彼らが使用する道具は普通に見えても大きさの尺がおかしな物が沢山。
そして借り(狩ではなく人から借りるため)で使用する道具はアリエッティの父ポッドが作成したもの。
それらの道具を駆使して借りを行う様はまさにインディー・ジョーンズ。
中盤以降は小人と人間の悲しい関係、人に見られたら家から離れなければならない小人の宿命、その小人を待ち望んでいる人間の対比が浮き彫りに。
まあ一人どうしようもないアホな人がいますけど。
本作の見所はアリエッティの最初の借り、長年家に住み着いているため家中を把握、様々な道具を利用して家中を駆け巡る様はまさに冒険、人から借りるその手法もお見事。
気になった点はアリエッティ達の同属スピナーの出番が少ないこと。
野生の小人である彼の出番がもう少し多くても良かった。
ツッコミどころは(ややネタバレ)
アリエッティ達の隠れ家がヒント無しで翔にバレる事。
僅か数日のうちに探し当てるとは、彼はエスパーか?
ジブリ作品としては物語の規模が小さく、世界を揺るがす大事件が起きるわけでもありません。
(アリエッティ達にとっては大事件かも知れませんが)
またポニョのように子供が喜ぶような作品でも無いため、肩透かしを受けた人も多いと思います。
しかし私はこのこじんまりとした展開は気に入りました。
一つの家とその庭で完結する小さな物語も悪くありません。
- ジス・イズ・アニメーション 借りぐらしのアリエッティ/著者不明
- ¥950
- Amazon.co.jp
- Arrietty’s Song(借りぐらしのアリエッティ・主題歌)/セシル・コルベル
- ¥1,000
- Amazon.co.jp
- 借りぐらしのアリエッティ サウンドトラック/セシル・コルベル
- ¥2,500
- Amazon.co.jp
セシル・コルベルが歌う主題歌も含め音楽は非常に良く出来ています。