“誰かを、何かを、思い通りにしたい。”
このように文字にしてみたとき、どんな印象を持つだろうか?
傲慢な印象を感じるだろうか?
往々にして、人間というものは、「自分の自由」を侵害されると、それに強く抵抗するのだけれど、他者の自由を自分が侵害してしまっていることには意外に気づきにくいものだ。
無意識に自分の思いを押し付けてしまうことも、ある。
自分の気持ちが変わることは、ゆるせても、誰かの気持ちが変わることは認めがたい。
「だって、あなたこう言ったじゃないですか!」
確かにその時は、そう言ったのかもしれない。そう思っていたのかもしれない。
でも、それぞれに状況が変わることだってあるだろう。
相手の前言撤回を受けたとき、かつてその相手が言い放った言葉を盾に取るのではなく
“なぜ、相手の気持ちが変わったのか?”を穏やかに問うことが先決だろう。
『そうなんだ・・・。
いったい何があったの?
もしよかったら、聞かせてくれないかな?』
あなたが自分の内側で、「自分の平和」を失ってしまったら、
咄嗟に、感情を刺激する、自分の中の悪魔のささやきに耳を貸してしまったら、
次の瞬間、あなたは相手を攻撃してしまうかもしれない。
聞いても答えてくれない。そんなこともある。
『そっか。何か言いたくない理由があるんだね。
キミが“言いたくない”ということはわかったから、もう聞かないね。』
「自分の自由」を大切にすることと、「自由」そのものを大切にすることは違う。
自分の「自由」が大切なら、相手の「自由」も尊いものであるはず。
『自由』とは、そういうものだから。
2019.03.03. Primaria☆Stone ナグ