ツインソウルに出会って、スピリチュアルな事柄に関心を強く持ち始める方々も多いと思います。
そして、スピリチュアルな事柄といっても、さまざまな分野、アプローチがあります。
彼のエネルギーを感じる、という体験からエネルギーワークに関心を持つ人たちもいるだろうし、「霊的な助言」を求め、ガイドとのつながりを確立したい、と願う方もおられると思います。
それぞれの挑戦や関心の中でも、やはり「ツインソウル」という言葉、魂の双子、魂の片割れ、という意味愛からも、自分自身と彼の前世や過去生、そして過去世でのカルマ(karma)などに関心を持つ方も多いのではないでしょうか?
ヒプノセラピー(前世療法)によって、自分の過去生を知る。というひとつの方法があります。
SAM前世療法士として、『前世人格』との対話をしている僕自身の見解では、「過去生を知る」あるいは「その時代へ退行催眠で戻り、再体験する」というだけでは不十分という結論を持っています。
わたしたちのところで「スピリチュアル・コーチング(すぴこち)」を受けてくださっている方は、実感されているところもあるかと思いますが、ヒプノセラピーには解釈や受け取り方を間違えると、自我(今肉体を持って生きている『わたし』と意識しているわたし)と魂の分離を引き起こす可能性もあります。
SAM前世療法における『前世人格』という言葉。
これは、とても大きな意味を含んでいます。
過去世退行催眠を経験したことのない方にとっては、「前世の自分」や「過去生の自分」というものは、どこか「今の私」に通じるもの、というイメージが少なからずあります。しかしながら、時代も、生涯を送った場所や国も、当然ながら産んでくれた両親も、その時代における社会通念も風習も違う。そんな「前世人格」が、“今の私”に似ているはずもないわけです。
過去世退行催眠(ヒプノセラピー)において、これはセラピストの側が、クライアントにどこまで示すことが出来るか?という部分が問われるところですが、セラピストが示すのが(催眠によって導き出すのが)単に『前世(のできごと)=過去世』なのか、『前世人格=過去生』なのか?で、大きく違いが生まれます。
私自身は、セラピーのときに「カルマ」という言葉を全くと言っていいほど使いません。
なぜなら、「カルマ」という言葉にネガティブなイメージを持たれている人が多く、スピリチュアルな事柄をそれなりに学ばれている方でも明確に説明することができる方は少ないのです。
カルマ、という言葉は仏教的には「業(ごう)」と訳されますが、サンスクリット語においては「行為」(自分がすること)の意味なのです。
日本的、仏教的な意味合いにおいては、原因というよりも、結果(しかも、前世や過去生の)というニュアンスですが、サンスクリット語の意味においては「今、自分がする行為」であって、明らかに原因を意味します。
そして、私が「カルマ」よりも注目しているものがあります。
『今生の私』サイドからの視点だけで、過去生を垣間見たとしても、実は片手落ちなのです。
4月3日の記事
も見ていただきたいと思うのですが、あなたの感情的反応パターンは、その全てが今生において作り上げられたものではないのです。
あなたの心が救われるとき、
それはどんな時でしょうか?
過去世ではなく、過去生。
(※過去世は、過去の世、つまり時代を指します。一方、過去生は、過去の人生、生涯という意味になります。)
もちろん、一番大事なのは今の人生です。
しかしながら、あなたが生きている今の人生に至るまでに魂が積み上げてきた幾多の生涯、その経験の上に立つには、あなただけではなく「前世人格」が救われる必要が生まれるのです。