「恐怖女子高校 女暴力教室」@シネマヴェーラ渋谷 | 夜遊びする頃を過ぎても

夜遊びする頃を過ぎても

映画を観たり、編みものしたり。←どちらも停滞中。。。
日々の記録帳です。←もはや日々でもなく。

『追悼!天尾完次』@シネマヴェーラ渋谷

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ロビーはこんな様子~

「天使の欲望」併映で観た、

「恐怖女子高校 女暴力教室」
(1972年/東映/79分)


はじめて観たのは、かれこれ2009年のことじゃった。
ラピュタ阿佐ヶ谷で一挙上映があったのです。

その頃は東映ピンキー観はじめだったのか、結構キツくて、乙女的に何で自分この映画観てるんだろう…とポカン顔になる瞬間もありました。

鈴木則文監督の、娯楽とエロの皮を被った反権力姿勢は大好物なのだけど、いかんせん学校という場所が大キライなのであります~。

女子の「どっかのグループに所属しなきゃ文化」が大の苦手で~
自分にはキツめのこのシリーズだけど、学校のやなトコ煮詰めて濃くしてったらこうなるかも?ッて感じで、そこが流石でございましょう。

あと報復のバランスシートというか、こっ酷くやられてもリベンジがそれを上回ればカタルシスが得られるのだけど、このシリーズはヤラレ損の人が多い気がする~
成瀬と女屋実和子は、何の落ち度もないのにかわいそ過ぎ!
ある意味、ネコさん名和さん三原葉子よりひどい目に遭ってるような…?
なんて真面目に観ちゃいけないのかナ~

わたしは街へ出て行く「女番長」シリーズのほうが好きです。

後半、そろそろ見せ場がありそうな池玲子が、天晴なくらい唐突に、ライフルぶっ放して登場したのは一番スカッとします。

エログロを乗り越えると、70年代なファッションに音楽、インテリアが自分のツボです。
今回の私服大賞は碧川ジュンのリンダちっくなミニスカ・ルック♪

あと、
池玲子の弾くピアノの調べで
「誰だい!?『皆殺しの歌』なんか弾いてるのは!?」
掴みの瞬発力が、さすがソクブン監督です♪
「リオ・ブラボー」のテーマ曲だそうだけど、この学校のスケバン達は映画通かッ!?笑
有名過ぎて観てない作品のひとつですので午前十時の映画祭でやって欲しい。

音楽は八木正生。

ソクブン監督はインテリネタが楽しみなのですが(桃さんの“太宰の詰め合わせ”みたいな~)今回もぬかりなく、スケベな由利徹教頭が神妙な顔で
「なんだね?いま「日本列島改造論」を読んでいるのだが…」
にもワハハハ~

そういえば、昔観た時は、池姐さんとミキティ、女子高生に見えな~いと思ったのですが、今回よく見たらアップになったミキティのお肌はピチピチ10代!
ますます凄い…!

ラストもカッコいい!

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