「筋緊張は強すぎても弱すぎてもうまく動かせない」
まだ脳症での入院中だったころ、病院の理学療法士さんに言われた。
そのころのマトちゃんは全身がダラーンと力がなく、まるで重たいお人形のようであった。
首もグラグラで、体重こそ10kg以上あるけれどもまるで新生児のよう。
それを見て、理学療法士さんに
「鎮静薬でしばらく眠っていたから、筋力が衰えてしまったのでしょうか」
と聞くと
「長期にわたる寝たきり生活で筋肉量はもちろん減っていますが、これは筋緊張の問題です」
と教えてくださったのだった。
当時、主に体幹の筋緊張が低いことが目立った。
腹筋、背筋は力が入る様子がなく、触るとグニャグニャとどこまでも柔らかい。
筋緊張が低いと、筋肉量があっても筋肉に触れることができなくなってしまうというのは不思議だった。
先日PTの時に、マトちゃんの筋緊張について聞いてきた。
体幹(腹筋や背筋)の筋緊張は現在も非常に低く、脚は反対に若干筋緊張が高くなっているということだ。
理学療法士のN崎さんが膝小僧をコンと叩くと、膝下がピョコンと上がる。
その動きが通常に比べて大きいそうな。
筋緊張が高いと、脚が突っ張ってしまって歩くことが難しいと聞いた。
マトちゃんは今のところは「歩けないほど筋緊張が高い状態ではない」と言うが、
「筋緊張の低下や亢進というのは、成長とともに良くなってコントロールできるようになるのですか?」
と聞くと
「筋緊張の程度は、ほとんど変わらないと思ってよいと思います。」
「ただ、筋肉がついてくることで多少カバーできる部分はある」
とのこと。
正直、いずれ筋緊張のコントロールはできるようになるのだとばかり思っていた。
脳の可塑性とか、成長とかで、少しずつでも改善されるものだと思っていた。
だからこそ、いずれ歩けるようになると信じて疑わなかったのだ。
でも、違ったのか。
残念。
まあ、いいけどさ!
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