日本ではギャランティ=出演費として扱われていますが、英語では出演費という意味でギャランティは使いません。

 

つまり、和製英語です。

 

Guaranteeは保証、あるいは保証(書・人)と意味です。

(日本語の意味でのギャラは英語ではFeeになります。)

 

フリーランス系の仕事は1回1回の仕事の受注なので、この報酬を保証しますよといった意味から和製英語になっていったのではないかと言われているそうです。

 

weblio辞書に寄りますと

客の入りに関わらず支払われる「最低保証出演料」の意味で使われ、やがて「出演料」一般をいうようになったと考えられている。

ギャラのトラブルは割とあります。

事務所で対応してもあるんだから、フリーランスはもっと大変だろうなと思います。

 

弊社の1例をご紹介しましょう!

 

ある映画の出演料

(映画やドラマは撮影が終了してからギャラの提示がある場合があります。)

出演した日は9日、毛染め2回、衣装合わせ1回でした。

 

お話にならないほどの安い金額を提示され(本当に腰を抜かすかと思うほどに驚いて)

どうしたものかとスタッフと話し合いました。

 

金額アップの交渉をしようと言うのは皆、同じ意見なのですが、金額をいくらで交渉したらいいか、意見が割れてしまいます。

 

困ったときは諸先輩方に聞くのが私流ですので!

プロデューサー業20数年のベテラン映画プロデューサーに尋ねました。

 

すると、

ゼロを一個間違えてるじゃないですかって聞いてみたらって恐ろしいことを言うのです。。。

 

あまり強気に出たら、やっぱり嫌われるんじゃないかと、うちが嫌われてもいいけど、(そんなプロデューサーとは二度と仕事しないから、嫌われてもいいけど、

 

監督指名で何段も飛ばして抜擢された俳優が嫌われたら、かわいそうじゃないかと思うと、主張する気持ちが弱くなってしまいます。

 

けれど先輩プロデューサーから

「髪染めたら、他の仕事ができないだろ?その分、保証してやるくらいは当たり前じゃないか。食っていけないだろう。出演日数に対して少ないって問題じゃないんだよ」と諭されましたら

 

 

!!!!!!!!

 

ホンマや!

 

1ヶ月拘束されてるのを同じや!

 

腹立ってきたわ!それに気づかない自分にも腹立ってきたわ!

 

 

 

それで、1ヶ月の最低保証だろうと思う金額を望むと提示させてもらいました。

 

まだ、解決していません。

(出演俳優には事情を説明しています)

 

 

ギャラの恐ろしく安い仕事はあります。

お引き受けすることもあります。

 

けれども、その場合は出演を打診する時点でギャラがいくらか、提示するのが常識です。

 

 

昨日、ふと、ギャラって英語じゃ使わないなってなって

調べてみて、なるほどってなって

 

この話を思い起こし、

 

本来の意味を大切にして使いたいなぁギャランティ…

 

 

互いに保証してるんじゃないかな、

俳優はクオリティを、制作側は対価を