明日は先日、所属になった女優の宣材撮影です。
宣材の作業はその人をどう捉えてるか、私が向き合わなきゃいけない時間でもあります。
今朝、彼女から衣装の候補写真が送られてきたので色々と自分の意見を伝え、最終的に
ベースは
隣にいてそうな女の子、同級生、
バイトの後輩、
気取らなくていい存在
友達夫婦
ああ、この子、友達いっぱいいるよね!
道、聞くならこの子がいいな
居酒屋でも花屋でもスーパーでもバイトしてる人
大家族なんだろうな、田舎の出身だよね。
ばあちゃんっこかな、じいちゃんっ子かな
夢に向かって、自分を信じて頑張ってますって感じの
それとは別に
女優です。
凛としてる。
孤高の人。
って感じ。
あとは遊びでアンニュイ(これは目が勝負)
ちょっと拗ねててもいい。スレててもいい。はすっぱでもいい。
で、衣装の方向性も宣材の方向性も固まったのですが、
なんだか自分の心の中を見せてしまったみたいで恥ずかしいw
彼女の魅力は
相手に構えさせないところだと思うのです。
自分が裸。構えてない。
隠すところなく、自分のかっこ悪さとも向き合ってて、そのかっこ悪さに悪びれることなく、だけどなんとかしようとしててって感じです。
だから、そばにいる人は安心する。ああ、自分も自分らしくていいんだ、自分らしいってそれだけで魅力なんだって信じられる存在
そこが最大の魅力。そんな写真が撮れればいいなあ。
その奥に女優の覚悟、将来や生んでくれて育ててくれた家族や仲間に対する責任感、自分との約束があって、
それが彼女の持ってる凛としてるって雰囲気につなげたい。
一人ででも闘うって覚悟。
孤高の人として映し出したい。
一方で
普通の人が頑張り続けて、上手くいかなくて、世を恨んでバランスを崩した結果、誰にも頼れない、頼らないって世を拗ねてる人をイメージとして押さえてみたい。
彼女とは初めての取り組みなので言葉が多くなってしまいます。
それに比べると、年末に撮った俳優たちにはそんなに語らなかったなあ。
女優っぽい写真に挑戦しようとしてた浅野令子には
私「令ちゃんは藍色だと思うんだよね。それと土の香り」ってメッセージ。
彼女はそれだけで、わかった!!となってこんな写真になりました❤️
池田香織に至っては、彼女に任せっきりで問題ないやと思っていたので
私が彼女に相談もせずに選んだ衣装を保険にって思って持って行ったら、カメラマンも本人もこの衣装で行こう!ということになり、飾らない彼女の魅力がたっぷり滲んだこんな写真
*4枚ともプロフィールから抜きました!
多田昌史に至っては「多田らしくでいいよ」って言ったら
多田以外の何物のでもない写真に
鳥谷にはチャンスだから髭を撮ってみようとなってこの写真
みんな、言わずもがな。互いに言わんとしてることがわかってるって、すごいことだなあと思います。
俳優がアイデンティティを掴んでる。
その感覚の近いところに私たちスタッフがいる。
これが事務所の根っこだと思うんですよね。。