昨日、あるベテランのキャスティングさんと電話で話してて

 

Hさん「多田くんはさ、髪がロン毛だから。イメージは面白いと思うんだけど。。。」

これかな。。。

これかな。。。

 

私「多田は、髪切りますよ。坊主にもなりますよ。役に合わせて切ります。いつでも。あ!つながりのある撮影が控えていない限り、切ります。」

これかな。。。

 

 

Hさん「そうなの?そういうシステムなの?」

 

私「そうです。全然、切ります。髪に執着が無いので切ってないだけなんです。それはそれでアカンのですけど、でもいつでも切るので、切らなくてもいいだろうってことになってるんです。」

 

Hさん「だったら、この案件、検討してもらえますか?」

 

と言うことになりました(^◇^;)

 

デスクに連絡して、髪はご要望にお応えして切れます。ってエントリーの際に書き添えるように、

多田に連絡してオーディションの際に説明するように

指示しました。

 

人間の情報処理能力に限界があるのと、人間を把握するのに「固定」のイメージを持つ方が楽なので、人は誰かを記憶するときに初対面のイメージを長く引きずります。

 

俳優がキャスティングさんやプロデューサーや監督の記憶に残るのにも作用することだと思っていて、

イメージが強い人は記憶に残りやすいですが、

 

もろ刃の刃といいますか、

 

固定イメージが固まってしまいます。

 

例えば、あるオーディションに合わせてイメージを作っていったから、本来の姿とは違っているのに、そのイメージを変える術がない。。。というような現象が起こります。

 

オーディションだけでなく、仕事にしても、いや、むしろ仕事の方が固定イメージをつけてしまいます。

 

 

 

これを避けるためにプロフィール写真を変えたり、ミッシングピースニュースという資料を作ったり、映像資料を送ったりします。

 

私の場合はエントリーの際に担当者に電話して

「○○の案件はXXは違うって思われるかな〜と思って電話しました。

 

実は△△ってドラマで**役をやったんです。。。」と説明したりして、固定のイメージを外してもらうようにしています。

 

大抵は

「そうなんですね!じゃあ、できますね!」って喜んでもらえますし、

 

「そうなんですか。でも、これは●●ってイメージで、詳しく言うと。。。」とさらに情報が聞き出せたりします。

 

覚えてもらうためには一定の安定したイメージが必要ですが、覚えてもらったら、引き出しいっぱいあるんです〜って意外な一面を見せるのが

 

マネージャーの腕です♪