NHKの「あさイチ」って番組を有働さんとイノッチが司会の時によく見ていました。

 

最近はテレビそのものを朝に見ることがほぼ無くなってご無沙汰しています。

 

先日の休日の朝、

舞台「在庫に限りはありますが」で鳥谷宏之の相手役、徳永えりさんが出ていたので録画していた「あさイチ」(だいぶ前の話)を見ていて、青山浩之さんという書道家が字を綺麗に書くテーマの小コーナーを見て、

 

納得できることが多かったので

(私は字を書くことにコンプレックスがあります。青山さんに依ると二人に一人はコンプレックスを持っているそうです!)

青山さんをアマゾンで調べて書籍を買い、文字が崩れてしまう2つの理由を知って愕然としました。

 

その1

脳内文字が崩れている。

 

脳内文字とは文字を書く前に頭の中でイメージする字のことです。

 

漢字を筆順も含め基礎から習う小学生の脳内文字は教科書にあるお手本の字に近い綺麗な形をしているのですが、中学生くらいから徐々に崩れていくそうです。

 

その2

イメージ通りにペンを動かせていない。

 

 

 

 

これは演技にも仕事にも何にでも通用する捉え方ではありませんか!!

 

幼稚園や小学校の運動会でお父さんが前のめりになって転ぶのは、自分のイメージした通りに体が動いていないからで、

そう言えば、赤ちゃんが笑顔になるのはお母さんの笑顔を真似ているそうで、

 

自分の頭の中で再生、再現されていることが、オリジナルとは違っていて、

さらに頭の外に再生、再現する能力に限界や誤解や思い込みがあるので、うまく再生できないわけで

 

 

 

日々、演技と向き合っている俳優たちは

ここで言う”脳内文字”にあたる”演技””表情””動作””声”を整える、一定の基準にしておくために

日々、それらを良いモノにキープしないといけない。

 

イメージ通りに動きたい、表現したいと思う、そのスキルが足りないからとワークショップや演技レッスンやメソッドを習いに時間とお金と労力を使っている俳優たちに

 

そもそものそのイメージは良いモノなのか、

そのイメージは思い込みではないのか、

 

脳内映画が、脳内ドラマが、脳内演技が壊れていないか、

メンテナンスも必要なのではないかと、

 

 

良いモノに触れて、良い感情に触れて、良い音を浴びていることが底力になる。

良い仲間に囲まれ、脳内を日々、新しくしていくこと、大切なんだなぁと

 

美文字を学ぶつもりが、自分の脳内に溜まった澱のような存在に気がついた朝です。